現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2023年10月2日のデイリーキーワードランキング
1 | 七十路や新しき事弥生道 |
2 | 蟻よバラを登りつめても陽が遠い |
3 | 頭の中で白い夏野となつてゐる |
4 | オデッサもクリミアもゆめ雪の原 |
5 | 引いてやる子の手のぬくき朧かな |
6 | ちるさくら海あをければ海へちる |
7 | うごかざる一点がわれ青嵐 |
8 | 花頭窓隔てて秋の水落つる |
9 | 大紅葉燃え上がらんとしつつあり |
10 | 土手を外れ枯野の犬となりゆけり |
11 | 廻されて電球ともる一葉忌 |
12 | 曼珠沙華あつけらかんと道の端 |
13 | 初蝶を追ふまなざしに加はりぬ |
14 | 鉛筆の遺書ならば忘れ易からむ |
15 | 秋つばめ包のひとつに赤ん坊 |
16 | 一枚の餅のごとくに雪残る |
17 | 玫瑰や今も沖には未来あり |
18 | 痩馬のあはれ機嫌や秋高し |
19 | 木の根明く胎児はなにを見てをるや |
20 | うつろの心に眼が二つあいてゐる |
21 | 人体冷えて東北白い花盛り |
22 | 餅も好き酒もすきなりけさの春 |
23 | 細うでに俠気を見せて春田打つ |
24 | 見えさうな金木犀の香なりけり |
25 | 肩に来て 人懐かしや 赤蜻蛉 |
26 | 雲の峰いくつ崩れて月の山 |
27 | 流れ行く大根の葉の早さかな |
28 | 湯上りの指やはらかし足袋のなか |
29 | 蜥蜴の尾鋼鉄光りや誕生日 |
30 | 肉がやせて来る太い骨である |
31 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
32 | かりがねや並べば低き母の肩 |
33 | たとふれば独楽のはじける如くなり |
34 | 七十年前の良夜に誕生す |
35 | 吹かれきし野分の蜂にさされけり |
36 | 凩の果はありけり海の音 |
37 | ひかり野へ君なら蝶に乗れるだろう |
38 | 白藤や揺りやみしかばうすみどり |
39 | 赤い椿白い椿と落ちにけり |
40 | かくれんぼ三つかぞえて冬となる |
41 | 犬交る街へ向けたり眼の模型 |
42 | 白壁の余白残して蔦紅葉 |
43 | 霜とけ島光る |
44 | 風光る自立の一歩躊躇はず |
45 | 篠笛を作る職人雪明り |
46 | 遠慮なく昭和を語れ足袋の白 |
47 | ひとり臥てちちろと闇をおなじうす |
48 | あけびの実軽しつぶてとして重し |
49 | 曳かれる牛が辻でずつと見廻した秋空だ |
50 | 花びらのほほに触れなば旅ごころ |
2024年9月27日 00時55分更新(随時更新中)