現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2010年3月8日のデイリーキーワードランキング
1 | 重ね着の中に女のはだかあり |
2 | しぐるるや蒟蒻冷えて臍の上 |
3 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
4 | 流されてたましひ鳥となり帰る |
5 | なつかしの濁世の雨や涅槃像 |
6 | 春昼や魔法の利かぬ魔法壜 |
7 | 雨車軸を流すが如き切子かな |
8 | 運命は笑ひ待ちをり卒業す |
9 | 性格が八百屋お七でシクラメン |
10 | 啄木鳥や落葉をいそぐ牧の木々 |
11 | 遠足の列大仏へ大仏へ |
12 | 右ひだり海見る山の躑躅かな |
13 | 喫泉に口あまやかす雪のなか |
14 | ふるさとも南の方の朱欒かな |
15 | 仏生会鎌倉の空人歩く |
16 | 啓蟄やこの世のもののみな眩し |
17 | あ初蝶こゑてふてふを追ひにけり |
18 | かりかりと蟷螂蜂の皃を食む |
19 | 人の死の小さき活字春火鉢 |
20 | ある寺の障子ほそめに花御堂 |
21 | 流れ来しやうに鳥の巣掛かりをり |
22 | 愛されずして沖遠く泳ぐなり |
23 | 目刺し焼くここ東京のド真中 |
24 | 曳かれる牛が辻でずつと見廻した秋空だ |
25 | 木瓜咲くや漱石拙を守るべく |
26 | 虫しげし四十とならば結城着む |
27 | 人間へ塩振るあそび桃の花 |
28 | 百代の過客しんがりに猫の子も |
29 | つきぬけて天上の紺曼珠沙華 |
30 | 春風や闘志いだきて丘に立つ |
31 | ゆびさして寒星一つづつ生かす |
32 | 早春の庭をめぐりて門を出でず |
33 | いもうとの平凡赦す謝肉祭 |
34 | 寒明けの山肌を剥ぎ岩きざむ |
35 | あかあかと天地の間の雛納 |
36 | 降る雪や明治は遠くなりにけり |
37 | ぶつぶつと大いなる田螺の不平かな |
38 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
39 | 金亀子 擲つ闇の 深さかな |
40 | さきみちてさくらあをざめゐたるかな |
41 | はらわたに昼顔ひらく故郷かな |
42 | 陽へ病む |
43 | 七夕竹借命の文字隠れなし |
44 | 蝶の舌ゼンマイに似る暑さかな |
45 | 蟇ないて唐招提寺春いづこ |
46 | 還らじの人指折りて花朧 |
47 | あたたかな雨が降るなり枯葎 |
48 | 灯は水にまたたきはじめ牡丹雪 |
49 | 葡萄食ふ一語一語の如くにて |
50 | 秋扇や寂しき顔の賢夫人 |
2024年9月23日 13時21分更新(随時更新中)