現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2023年5月31日のデイリーキーワードランキング
1 | 秋つばめ包のひとつに赤ん坊 |
2 | 一日もの云はず蝶の影さす |
3 | 七十路や新しき事弥生道 |
4 | 星空へ店より林檎あふれをり |
5 | 我が声の吹き戻さるる野分かな |
6 | 囀をこぼさじと抱く大樹かな |
7 | 泥鰌浮いて鯰も居るというて沈む |
8 | 銀漢に触れて尾となる天塩川 |
9 | ふるさとを取り戻しゆく桜かな |
10 | 小春日や石を噛み居る赤蜻蛉 |
11 | 祖母山も傾山も夕立かな |
12 | 蛍籠昏ければ揺り炎えたたす |
13 | ラッシュよほら空はむらさきに暮れてゆく |
14 | 蜥蜴の尾鋼鉄光りや誕生日 |
15 | ものの種にぎればいのちひしめける |
16 | 半円をかき恐しくなりぬ |
17 | 人体冷えて東北白い花盛り |
18 | 九州で台風なぜか右折する |
19 | あんずあまさうなひとはねむさうな |
20 | 菜の花がしあはせさうに黄色して |
21 | 卒業の兄と来てゐる堤かな |
22 | 来しかたや馬酔木咲く野の日のひかり |
23 | 谺して山ほととぎすほしいまゝ |
24 | 忘れいし木の実宇宙の無重力 |
25 | 木の葉ふりやまずいそぐないそぐなよ |
26 | 落椿われならば急流へ落つ |
27 | 繭干すや農鳥岳にとはの雪 |
28 | 入れものが無い両手で受ける |
29 | 茗荷掘る市井の寸土愉しめり |
30 | 早立ちの声過ぎゆけり露葎 |
31 | 今度遇ふ日は藁塚になってゐる |
32 | 振込機に命ぜられをり日短か |
33 | 遠郭公からまつは青噴きやまず |
34 | 西国の畦曼珠沙華曼珠沙華 |
35 | 緑蔭に入りて自縛の縄ほどく |
36 | 笠も漏りだしたか |
37 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
38 | うつし世に浄土の椿咲くすがた |
39 | 雲の峰いくつ崩れて月の山 |
40 | 秋風やひびの入りたる胃の袋 |
41 | 白葱のひかりの棒をいま刻む |
42 | 賀状書く心東奔西走す |
43 | 人傷つけることばかり言う冬の鵙 |
44 | されど空の藍に病みけり秋の風 |
45 | 塀越しに手が見えてもぐ桜んぼ |
46 | 泛子沈む水のくぼみも夏至の昼 |
47 | たんぽぽや日はいつまでも大空に |
48 | 冬日宙少女鼓隊に母となる日 |
49 | 冬深し柱の中の濤の音 |
50 | 船笛や満月翳らせ過ぎゆけり |
2025年8月28日 21時43分更新(随時更新中)