現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2016年6月8日のデイリーキーワードランキング
1 | 村の灯のこぼれて深し虫の闇 |
2 | 淋しい幽霊いくつも壁を抜けるなり |
3 | バスを待ち大路の春をうたがはず |
4 | どの子にも涼しく風の吹く日かな |
5 | 星空へ店より林檎あふれをり |
6 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
7 | つちふるやまだうっすらと蒙古斑 |
8 | せきをしてもひとり |
9 | 背泳ぎの空のだんだんおそろしく |
10 | 極楽の余り風欲し油照り |
11 | 菜の花がしあはせさうに黄色して |
12 | 赤い椿白い椿と落ちにけり |
13 | 火の山の裾に夏帽振る別れ |
14 | 夏嵐机上の白紙飛び尽す |
15 | しんしんと肺碧きまで海の旅 |
16 | 百色を使い果せり濃紫陽花 |
17 | おとといのああしたことも鶴渡る |
18 | 鹿の子にももの見る眼ふたつづつ |
19 | 体育祭雲押し上げる熱気あり |
20 | 鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる |
21 | はたはたはわぎもが肩を越えゆけり |
22 | 囀をこぼさじと抱く大樹かな |
23 | マネキンの心はなれて更衣 |
24 | ミルク飲人形茅の輪くぐりけり |
25 | 桐一葉日当りながら落ちにけり |
26 | 冬菊のまとふはおのがひかりのみ |
27 | 菫程な小さき人に生れたし |
28 | 合流をはたしての緩冬芒 |
29 | 古池や蛙飛びこむ水の音 |
30 | 金剛の露ひとつぶや石の上 |
31 | 渡り鳥みるみるわれの小さくなり |
32 | 西行のころもの白さ花の闇 |
33 | ああいへばかういう兜太そぞろ寒 |
34 | ひとをそしる心をすて豆の皮むく |
35 | 大学生おほかた貧し雁帰る |
36 | 梅雨入りの囁き羅漢石の耳 |
37 | 萬緑の中や吾子の歯生え初むる |
38 | 三月の甘納豆のうふふふふ |
39 | 冬霧の流れる街に住み古りぬ |
40 | 露の玉考へてをりふるへをり |
41 | いくたびも雪の深さを尋ねけり |
42 | 入れものが無い両手で受ける |
43 | 百幹の青そそり立つ竹の秋 |
44 | たんぽぽのぽぽのあたりが火事ですよ |
45 | 夜書いた手紙は泰山木の花 |
46 | つく息にわづかに遅れ滴れり |
47 | 夜蛙や歸郷促す母の文 |
48 | 老境の静謐といふ梅日和 |
49 | たてとほす男嫌ひの單帶 |
50 | 蝶の舌ゼンマイに似る暑さかな |
2024年4月27日 01時33分更新(随時更新中)