現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2019年4月29日のデイリーキーワードランキング
1 | 母と寝る一夜豊かに虫の声 |
2 | かげろふや丘に群がる兵の霊 |
3 | くらがりに歳月を負ふ冬帽子 |
4 | 梁の自在の卍鳥雲に |
5 | 曼珠沙華散るや赤きに耐へかねて |
6 | 天井に日の斑ゆらめく針供養 |
7 | 赤い椿白い椿と落ちにけり |
8 | 羽搏きの所作してアイヌ哀しけれ |
9 | 日輪をこぼるる蜂の芥子にあり |
10 | 清明や街道の松高く立つ |
11 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
12 | これしきの握力夏の雲つかむ |
13 | 竹の葉騒は冴ゆる眼鏡に數知れず |
14 | しんがりに春風邪引きし男をり |
15 | カシニョールの夏帽子来る浜通り |
16 | 市中のもののにおいを摑みかね |
17 | 背泳ぎの空のだんだんおそろしく |
18 | 流し目のイルカの目線秋日和 |
19 | せきをしてもひとり |
20 | 今年こそ恐れず怯まず捉われず |
21 | よく眠る夢の枯野が青むまで |
22 | 分け入つても分け入つても青い山 |
23 | 身ほとりに風湧く思ひ更衣 |
24 | 水澄みて四方に関ある甲斐の国 |
25 | つくづくと黴面白き墨の尻 |
26 | 爛漫の桜や母の柩いく |
27 | 少年や六十年後の春の如し |
28 | 鳶の輪の絶対音感夕焼ける |
29 | 食慾はひょっとベンチのやうなもの |
30 | 鳥羽殿へ五六騎いそぐ野分哉 |
31 | みめよくて田植の笠に指を添ふ |
32 | 峡空や霧氷の梢こまやかに |
33 | コスモスや風の旅人手を振れり |
34 | イエスよりマリアは若し草の絮 |
35 | 苺ジャム男子はこれを食ふ可らず |
36 | ちるさくら海あをければ海へちる |
37 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
38 | 白藤や揺りやみしかばうすみどり |
39 | 何となく奈良なつかしや古暦 |
40 | たんぽぽたんぽぽ砂浜に春が目を開く |
41 | 船のやうに年逝く人をこぼしつつ |
42 | 男ごころの騒立つ潮路春の北風 |
43 | 棕櫚の花イスラムの唄こぼれ降る |
44 | 代馬の泥の鞭あと一二本 |
45 | *蝋涙の手触りに父桐の花 |
46 | 高々と蝶こゆる谷の深さかな |
47 | 冬蕾そつと口付けしたくなる |
48 | たんぽぽや日はいつまでも大空に |
49 | しんがりに昭和一桁花筏 |
50 | 毛虫焼く火の舌そよぐ風もなし |
2025年8月28日 22時34分更新(随時更新中)