現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2023年6月11日のデイリーキーワードランキング
1 | 七十路や新しき事弥生道 |
2 | 秋つばめ包のひとつに赤ん坊 |
3 | 交る蛾の草に沈めり桜桃忌 |
4 | おでん啖べゐて花野へ逃げ戻る |
5 | 木がらしや東京の日のありどころ |
6 | 十三夜乳首を紅く塗る狸 |
7 | 灯を消せば灯る独りの良夜かな |
8 | ああ弥生ばらまかれたる焼夷弾 |
9 | 茗荷掘る黄泉の入口近くにて |
10 | 蜥蜴の尾鋼鉄光りや誕生日 |
11 | 研ぎ上げし剃刀にほふ花ぐもり |
12 | あをあをと空を残して蝶分れ |
13 | 秋風や水に落ちたる空のいろ |
14 | 行先は山茶花の白肩を抱く |
15 | 遠郭公からまつは青噴きやまず |
16 | 来しかたや馬酔木咲く野の日のひかり |
17 | 重ね着の中に女のはだかあり |
18 | 母の日のてのひらの味塩むすび |
19 | すみれ雨泣きて還らぬものばかり |
20 | 学問のさびしさに堪へ炭をつぐ |
21 | 算術の少年しのび泣けり夏 |
22 | 兜虫漆黒の夜を率てきたる |
23 | 紫蘇壺を深淵覗くごとくする |
24 | あるときは船より高き卯浪かな |
25 | をのこ子の小さきあぐら年新た |
26 | 摘草の人また立ちて歩きけり |
27 | 知らいでか寅の一刻蚯蚓鳴く |
28 | 何もかも知つてをるなり竈猫 |
29 | おおかみに蛍が一つ付いていた |
30 | 凡そ天下に去来程の小さき墓に参りけり |
31 | 牡丹百二百三百門一つ |
32 | 走り根や苔の上なる散り紅葉 |
33 | 落蟬のひと声天寿まっとうす |
34 | 老の掌をひらけばありし木の実かな |
35 | 雲秋意琴を売らんと横抱きに |
36 | 戦争と畳の上の団扇かな |
37 | ふらここに片言の歌祖母の歌 |
38 | どの子にも涼しく風の吹く日かな |
39 | 水着脱ぐや夕かげまとふ瑞乳房 |
40 | 忘年や身ほとりのものすべて塵 |
41 | 匙なめて童たのしも夏氷 |
42 | 闘鶏の眼つぶれて飼はれけり |
43 | 沖からの日照雨となりし花菖蒲 |
44 | うすらひは深山へかへる花の如 |
45 | 蜷の道だうだうめぐりして居ぬか |
46 | 扇風器大き翼をやすめたり |
47 | 蜥蜴の目ジュラ紀のひかり失はず |
48 | 水着より雫となりし海零れ |
49 | 化野や冬まくなぎは毬ほぐし |
50 | 鳥たちに素顔を見せぬ鳳仙花 |
2024年9月21日 19時05分更新(随時更新中)