現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2023年8月19日のデイリーキーワードランキング
1 | 七十路や新しき事弥生道 |
2 | オデッサもクリミアもゆめ雪の原 |
3 | 真夏日の森は聖堂鳥睡り |
4 | しんしんと肺碧きまで海の旅 |
5 | 向日葵の瞠る旱を彷徨す |
6 | 十三夜乳首を紅く塗る狸 |
7 | 土の音松にのぼりぬ春の暮 |
8 | あさまらのめでたき春となりにけり |
9 | 冬深し巨船ひたすら南溟へ |
10 | 山窪は蜜柑の花の匂ひ壺 |
11 | いささかの意地と同居の祭鮨 |
12 | 水に入るごとくに蚊帳をくぐりけり |
13 | 炎天を駆ける天馬に鞍を置け |
14 | かたまつて薄き光の菫かな |
15 | 遺品あり岩波文庫阿部一族 |
16 | 露の玉蟻たぢたぢとなりにけり |
17 | 秋暑し鋼びかりの山の墓 |
18 | 八月や六日九日十五日 |
19 | 朝焼の雲海尾根を溢れ落つ |
20 | 銀漢に触れて尾となる天塩川 |
21 | 船の名の月に読まるる港かな |
22 | 芯まで焦げきって向日葵の永い黙祷 |
23 | 蝉の亡骸裏返りしは約束 |
24 | 天辺へ紅を一刷毛合歓の花 |
25 | まづ背筋正して座る夏稽古 |
26 | さかなぜの顔さおれだつ縞梟 |
27 | 馬も召されておぢいさんおばあさん |
28 | 木がらしや東京の日のありどころ |
29 | 蜂の眼にわれはさびしき銀河かな |
30 | 吾妻かの三日月ほどの吾子胎すか |
31 | 有明の海が見え居るつつじかな |
32 | 住み古りて封書一通くる旱 |
33 | 留守電の声は昨夜の虎落笛 |
34 | 初夢に見し踊子をつつしめり |
35 | 死に絶えし家に隣りて冬夜かな |
36 | 郭公や韃靼の日の没るなべに |
37 | 機嫌よくうたふ醪や寒造 |
38 | 子規・兜太道後界隈てかるぞな |
39 | 書を閉づるかそけき音も冬の声 |
40 | 田仕舞の煙を遠に安房上総 |
41 | どこからが人の領分遠郭公 |
42 | 句を玉と暖めてをる炬燵かな |
43 | 沈みゆく海月みづいろとなりて消ゆ |
44 | 蜥蜴の尾鋼鉄光りや誕生日 |
45 | 桐一葉落ちて心に横たはる |
46 | 山見えぬ日も山へ咲く桐の花 |
47 | 夜咄や灰に引かれし百の筋 |
48 | 東京がじつとしてゐる初景色 |
49 | 春の山のうしろから煙が出だした |
50 | 酒の肴は句敵の悪口 泡噴くビール |
2025年8月28日 19時27分更新(随時更新中)