現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2022年2月22日のデイリーキーワードランキング
1 | から松は淋しき木なり赤蜻蛉 |
2 | 泥鰌浮いて鯰も居るというて沈む |
3 | 五月闇海の底ひにゐるごとし |
4 | 甘草の芽のとびとびのひとならび |
5 | ミモーザを活けて一日留守にしたベッドの白く |
6 | いくたびも雪の深さを尋ねけり |
7 | 沼の精霊口より吐くは曼珠沙華 |
8 | 卒業す泉下にはいと返事して |
9 | 蝌蚪に打つ小石天変地異となる |
10 | ひとつ咲く酒中花はわが恋椿 |
11 | 冷酒や漢は別の貎を持つ |
12 | 着火点げんのしょうこの一輪に |
13 | 湯気吹いて菘蘿蔔ほろほろと |
14 | 秋澄めりよき言葉にはよき匂ひ |
15 | 深雪道来し方行方相似たり |
16 | 馬酔木咲く金堂の扉にわが触れぬ |
17 | 焼跡に遺る三和土や手毬つく |
18 | 幾万の絮落ちて野の枯れつくす |
19 | 木にすこし浮力のついて松の芯 |
20 | 藁ぼっちつらぬく棒のこころざし |
21 | 妻よりは妾の多し門涼み |
22 | 春の浜大いなる輪が画いてある |
23 | 算術の少年しのび泣けり夏 |
24 | 重ね着の中に女のはだかあり |
25 | ががんぼの一肢が栞卒業す |
26 | 着膨れてなんだかめんどりの気分 |
27 | 生けるもの動きすばやし樹氷林 |
28 | 冬麗の微塵となりて去らんとす |
29 | 供神の龍踊かこむ海の眼玉 |
30 | 和菓子屋ととてもふくよかな芋虫 |
31 | 柿もぐや殊にもろ手の山落暉 |
32 | 下校子の寄り道急かす春一番 |
33 | 笑ふかに泣くかに雛の美しく |
34 | 公魚をさみしき顔となりて喰ふ |
35 | 七月の青嶺まぢかく熔鑛炉 |
36 | 棹ささむあやめのはての忘れ川 |
37 | 漬物桶に塩ふれと母は産んだか |
38 | 佛心になれずたゆたふ吾亦紅 |
39 | 谺して山ほととぎすほしいまゝ |
40 | 闘鶏の眼つぶれて飼はれけり |
41 | かごめかごめあの子も消える春霞 |
42 | 黒南風や言葉の遅き子を抱けば |
43 | 立葵とぎれとぎれし犬の尿 |
44 | 胼ふえてますます光る指輪かな |
45 | 夏立つとあたりはらつて申されし |
46 | 寒雷やびりりびりりと真夜の玻璃 |
47 | 時ものを解決するや春を待つ |
48 | かの地主白露に白き鶏放ち |
49 | 繭玉に寝がての腕あげにけり |
50 | ひととせにひとつの春や技芸天 |
2025年8月31日 00時21分更新(随時更新中)