現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2020年12月13日のデイリーキーワードランキング
1 | よろこびはかなしみに似し冬牡丹 |
2 | 梨の花郵便局で日が暮れる |
3 | あの朝が死ぬ朝だった鉄線花 |
4 | 海に出て木枯帰るところなし |
5 | 牛蛙空気重たくなりにけり |
6 | ひげを剃り百虫足を殺し外出す |
7 | 穴出でし蛇と共濡れ老いけらし |
8 | 雪明り テネシーワルツをもう一度 |
9 | 算術の少年しのび泣けり夏 |
10 | 曼珠沙華散るや赤きに耐へかねて |
11 | 露地に蒼い北國の星我等醉う |
12 | 酢海鼠や投句用紙のはし袋 |
13 | なほ北へ行く汽車とまり夏の月 |
14 | 木葉髪文芸永く欺きぬ |
15 | 抱き上げて冬日のにほふ子供かな |
16 | 星空へ店より林檎あふれをり |
17 | 落書も当を得ており梅雨深し |
18 | 白葱のひかりの棒をいま刻む |
19 | 大文字起筆となりにけり |
20 | 牛の私語人の私語冬山ふところ |
21 | 膝つめて呑めば短夜しらみけり |
22 | 日焼田やどーにもならない風が吹き |
23 | 畦焼に多摩の横山暮れ去んぬ |
24 | 絶えず人いこふ夏野の石一つ |
25 | 駒ケ岳凍てて巌を落しけり |
26 | 稲妻のゆたかなる夜も寝べきころ |
27 | 狐火や流浪の父の蔵書印 |
28 | 夫婦の夜氷菓の中に匙残し |
29 | 馴染むとは好きになること味噌雑煮 |
30 | 炎昼の女体のふかさはかられず |
31 | 昼顔の蔓やほどけぬ反抗期 |
32 | 人はみななにかにはげみ初桜 |
33 | 我家まで月の一すぢ |
34 | 新暦 余白の広さ良しとする |
35 | 座る余地まだ涅槃図の中にあり |
36 | 麗しき春の七曜またはじまる |
37 | 人参の芯から一日始まれり |
38 | 地の果ての暗く蟹煮る海霧の町 |
39 | 菊焚いて男ざかりを噎せている |
40 | 落鷹のこゑ諾へり暁の闇 |
41 | 花吹雪の間合ひは天の吸ふ息か |
42 | 雨止めば羽抜鶏まででて来たる |
43 | 雪深き夜や竹やぶの静かなり |
44 | 滅びつつピアノ鳴る家蟹赤し |
45 | 胸中の凩咳となりにけり |
46 | なほ奥に人の声あり冬木立 |
47 | 三叉路の一つは海へ青胡桃 |
48 | 公園に奈落をみたるピエロかな |
49 | 相抱く恋を知らない青蛙 |
50 | 靑年へ愛なき冬木日曇る |
2024年4月25日 14時56分更新(随時更新中)