現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2019年12月27日のデイリーキーワードランキング
1 | ここだけの話し始まる真夜の雛 |
2 | 猫じゃらししゃららん即興音快調 |
3 | 霜の墓抱き起されしとき見たり |
4 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
5 | ぐらぐらと鬼の声する桜の芽 |
6 | 咳の子のなぞなぞあそびきりもなや |
7 | 水枕ガバリと寒い海がある |
8 | てんぷらやすでに鰭張る今年鯊 |
9 | あはれ子の夜寒の床の引けばよる |
10 | 肩に来て人懐かしや赤蜻蛉 |
11 | 一望の白骨の谷雪あたたか |
12 | 月夜の葦が折れとる |
13 | 小さな楽器の熱風が来る |
14 | 去年今年貫く棒の如きもの |
15 | 生涯の影ある秋の天地かな |
16 | 木のあらば一本の櫂削るべし |
17 | 白富士をわなげの的に裾野の子 |
18 | 来しかたや馬酔木咲く野の日のひかり |
19 | 空をはさむ蟹死にをるや雲の峰 |
20 | がんばるわなんて言うなよ草の花 |
21 | 生きてゐるかと秋風の犬猫屋 |
22 | 人格にかかわるごとくに稲雀 |
23 | 星空へ店より林檎あふれをり |
24 | ほしいまま旅したまひき西行忌 |
25 | 春の日やあの世この世と馬車を駆り |
26 | 大雷雨鬱王と合ふあさの夢 |
27 | 学問のさびしさに堪へ炭をつぐ |
28 | 夏草に這上がりたる捨蚕かな |
29 | 水脈の果て炎天の墓碑を置きて去る |
30 | 胎内の水音聴いてゐる立夏 |
31 | 山紅葉見て来て妻を誘い出す |
32 | 鮟鱇の涎の糸の地べたまで |
33 | 白牡丹といふといへども紅ほのか |
34 | 一行の添え書に見る年賀状 |
35 | をさなごのひとさしゆびにかかる虹 |
36 | 月光のしたたたりかかる鵜籠かな |
37 | 海に出て木枯帰るところなし |
38 | 嗚呼と言えば淋しい蛇が穴を出る |
39 | 御灯明ここに小川の始まれり |
40 | 香水の香ぞ鉄壁をなせりける |
41 | 鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる |
42 | 摩天楼より新緑がパセリほど |
43 | かりかりと蟷螂蜂の皃を食む |
44 | こほろぎのこの一徹の貌を見よ |
45 | 愛妻家小西昭夫氏蠅叩く |
46 | 吹越に大きな耳の兎かな |
47 | かあーと光る松を見つめてわれ有りぬ |
48 | ここまでと踵返せり大花野 |
49 | 真新しき献血手帳星祭る |
50 | 挨拶のつまりし言葉咳で継ぐ |
2024年9月21日 20時16分更新(随時更新中)