現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2012年9月18日のデイリーキーワードランキング
1 | いなびかり北よりすれば北を見る |
2 | 戦争が廊下の奥に立つてゐた |
3 | 白葱のひかりの棒をいま刻む |
4 | 運動会少女の腿の百聖し |
5 | 水の地球すこしはなれて春の月 |
6 | 暗黒や関東平野に火事一つ |
7 | ピストルがプールの硬き面にひびき |
8 | 金剛の露ひとつぶや石の上 |
9 | 跳箱の突手一瞬冬が来る |
10 | 春ひとり槍投げて槍に歩み寄る |
11 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
12 | 国引の夕日にたたむ秋日傘 |
13 | いくたびも雪の深さを尋ねけり |
14 | 三月の甘納豆のうふふふふ |
15 | ありふれた貴種流離譚蕎麦の花 |
16 | ふりむかぬ大勢に射す春の日矢 |
17 | せつせつと眼まで濡らして髪洗ふ |
18 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
19 | 薄氷の吹かれて端の重なれる |
20 | 十五夜とむかふわたしといふひとり |
21 | 押分けて行けは行かるる萩の原 |
22 | 白湯のんで庭いちめんの河原菊 |
23 | 喜寿傘寿まだまだ若き竹の春 |
24 | 曼珠沙華雲にも燃えよ風の岬 |
25 | 春や昔十五万石の城下哉 |
26 | 秋の水水琴窟の音となり |
27 | 体育祭雲押し上げる熱気あり |
28 | コスモスの花あそびをる虚空かな |
29 | 重ね着の中に女のはだかあり |
30 | 仕事なきこと程疲れ鵙の贄 |
31 | 手にのせて火だねのごとし一位の実 |
32 | 月光に深雪の創のかくれなし |
33 | おぼろ夜のかたまりとしてものおもふ |
34 | ゆさゆさと大枝ゆるる桜かな |
35 | 砂の如き雲流れ行く朝の秋 |
36 | 秋立つや川瀬にまじる風の音 |
37 | とどまればあたりにふゆる蜻蛉かな |
38 | おもしろのほうけすすきの手招きす |
39 | 二月早や追はれるごとく追ふごとく |
40 | 糸瓜咲て痰のつまりし仏かな |
41 | ぜんまいののの字ばかりの寂光土 |
42 | 干し柿にうっすら積もる疲労感 |
43 | 遠景に桜近景に抱擁す |
44 | 鷹のつらきびしく老いて哀れなり |
45 | 葡萄食ふ一語一語の如くにて |
46 | 竜淵に潜みて人のけはひせず |
47 | 水際に兵器性器の夥し |
48 | 青濁の沼ありしかキリシタン刑場 |
49 | 忌を修す本堂脇のこぼれ萩 |
50 | ピーマン切って中を明るくしてあげた |
2024年9月22日 12時58分更新(随時更新中)