現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2023年4月30日のデイリーキーワードランキング
1 | 七十路や新しき事弥生道 |
2 | のどけさに寝てしまひけり草の上 |
3 | 頑なに木瘤は朽ちず昭和の日 |
4 | 灰のように鼬のように桜騒 |
5 | 海くれて鴨のこゑほのかに白し |
6 | 牛の産診て茶碗酒月おぼろ |
7 | 蝶の空七堂伽藍さかしまに |
8 | 水枕ガバリと寒い海がある |
9 | 白桃を供へ仏間の華やぎぬ |
10 | 空をゆく一かたまりの花吹雪 |
11 | 硯洗ふ墨あをあをと流れけり |
12 | 父を嗅ぐ書斎に犀を幻想し |
13 | 若きらのいのちの絵筆汗し観る |
14 | てんと虫一兵われの死なざりし |
15 | ゆで玉子むけばかがやく花曇 |
16 | 世の中を遊びごころや氷柱折る |
17 | 秋風やひとさし指は誰の墓 |
18 | 待つ人のゐる明るさの春灯 |
19 | 満開のふれてつめたき桜の木 |
20 | 三階より落ちし靴下冬ざるる |
21 | 吹き晴れし大空のある蝶々かな |
22 | 開かれぬ聖書うぐいす鳴きはじむ |
23 | 風は白樺が好き 白樺は霧が好き |
24 | 海照りをあやつる手だてとて失くし |
25 | われ病めり今宵一匹の蜘蛛も宥さず |
26 | 母と寝る一夜豊かに虫の声 |
27 | 手庇を何回したり春の山 |
28 | 山桜雪嶺天に声もなし |
29 | 船のやうに年逝く人をこぼしつつ |
30 | あの空へ溺れにゆこう紙風船 |
31 | 次の間にときどき滝をかけておく |
32 | 恋猫の恋する猫で押し通す |
33 | 常夏の碧き潮あびわが育つ |
34 | 死病得て爪うつくしき火桶かな |
35 | 白鳥百羽津軽の空を明るうす |
36 | 母たちは朝顔色にほほえみぬ |
37 | 芽木あかり起き伏し荒く響くかな |
38 | 透きとほる一番星や夏立ちぬ |
39 | ゴルフ場をよぎる徑は登山道 |
40 | 金魚手向けん肉屋の鉤に彼奴を吊り |
41 | 十三夜乳首を紅く塗る狸 |
42 | 雀の子一尺とんでひとつとや |
43 | 青蝉の動かぬむくろいとおしむ |
44 | 吊橋や百歩の宙の秋の風 |
45 | 冬の海男は鍵のにぶさで彳つ |
46 | 喪の帯を解く鷭の声かぞえつつ |
47 | 時鳥厠半ばに出かねたり |
48 | 親一人子一人蛍光りけり |
49 | 鳥帰るいづこの空もさびしからむに |
50 | 女教師の眉間の傷も夏めけり |
2025年8月28日 08時20分更新(随時更新中)