現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2023年11月の月間キーワードランキング
1 | 戦争が廊下の奥に立つてゐた |
2 | オデッサもクリミアもゆめ雪の原 |
3 | 海くれて鴨のこゑほのかに白し |
4 | 天文や大食の天の鷹を馴らし |
5 | 頭の中で白い夏野となつてゐる |
6 | ちるさくら海あをければ海へちる |
7 | ものの種にぎればいのちひしめける |
8 | 一日もの云はず蝶の影さす |
9 | 蟻よバラを登りつめても陽が遠い |
10 | しんしんと肺碧きまで海の旅 |
11 | 春の雪ふる女はまことうつくしい |
12 | 海に出て木枯帰るところなし |
13 | 七十路や新しき事弥生道 |
14 | 曳かれる牛が辻でずつと見廻した秋空だ |
15 | あかあかとあかあかあかとまんじゆさげ |
16 | 木の葉ふりやまずいそぐないそぐなよ |
17 | 蜻蛉行く後ろ姿の大きさよ |
18 | 曲りたる時間の外へ蝸牛 |
19 | 蟇ないて唐招提寺春いづこ |
20 | 露人ワシコフ叫びて石榴打ち落す |
21 | 行く我にとどまる汝に秋二つ |
22 | 卒業の兄と来てゐる堤かな |
23 | しんしんと雪降る空に鳶の笛 |
24 | 来しかたや馬酔木咲く野の日のひかり |
25 | この道しかない春の雪ふる |
26 | 大榾をかへせば裏は一面火 |
27 | 春の浜大いなる輪が画いてある |
28 | がんばるわなんて言うなよ草の花 |
29 | 雲の峰いくつ崩れて月の山 |
30 | 蝌蚪に打つ小石天変地異となる |
31 | 咳をしても一人 |
32 | うごかざる一点がわれ青嵐 |
33 | 鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる |
34 | 晩夏光バットの函に詩を誌す |
35 | 外にも出よ触るるばかりに春の月 |
36 | 雪の原犬沈没し躍り出づ |
37 | 方丈の大庇より春の蝶 |
38 | 凩の果はありけり海の音 |
39 | 銃後といふ不思議な町を丘で見た |
40 | 磨崖佛おほむらさきを放ちけり |
41 | 天の川わたるお多福豆一列 |
42 | 鱚釣りや青垣なせる陸の山 |
43 | 秋つばめ包のひとつに赤ん坊 |
44 | はくれんの花に打ち身のありしあと |
45 | 螢獲て少年の指みどりなり |
46 | 時鳥厠半ばに出かねたり |
47 | どつと笑ひしがわれには病める母ありけり |
48 | 千の手の一つを真似る月明かり |
49 | 乙鳥はまぶしき鳥となりにけり |
50 | 夏瘦せは女の美学夢二の忌 |
2024年9月22日 00時55分更新(随時更新中)