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 現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング

 2020年11月6日のデイリーキーワードランキング

1

がんばるわなんて言うなよ草の花
2

鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる
3

白葱のひかりの棒をいま刻む
4

母と寝る一夜豊かに虫の声
5

コレラ怖ぢて奇麗に住める女かな
6

空といふ自由鶴舞ひやまざるは
7

むつかしき辭表の辭の字冬夕焼
8

外にも出よ触るるばかりに春の月
9

鰯雲タンクローリーに運ばるる
10

蛍籠われに安心あらしめよ
11

磨崖佛おほむらさきを放ちけり
12

水枕ガバリと寒い海がある
13

丹澤や曼珠沙華から暮れなずむ
14

壷の口ひろきを移る秋の翳
15

葛飾や桃の籬も水田べり
16

シリウスの瞠る霜夜や仮死の森
17

都忘れふるさと捨ててあり久し
18

ばらばらにかたまっている老いの秋
19

手鞠唄かなしきことをうつくしく
20

乙鳥はまぶしき鳥となりにけり
21

海くれて鴨のこゑほのかに白し
22

秋つばめ包のひとつに赤ん坊
23

みちのくの月夜の鰻あそびをり
24

春雷や胸の上なる夜の厚み
25

僧を乗せしづかに黒い艦が出る
26

万緑の中や吾子の歯生え初むる
27

雪はげし抱かれて息のつまりしこと
28

赤とんぼ夕暮はまだ先のこと
29

追い風にならぬ静けさ鬼やんま
30

山国の蝶を荒しと思はずや
31

香煙にご利益ねがふ浅き春
32

鉄の奔流わが零細な汗まじり
33

ひとひらの秋 愚かにまっすぐに生きる
34

蜘蛛の囲の終日捕ふ怒涛音
35

秋空を二つに断てり椎大樹
36

いちにちは越の田遊びあめんぼう
37

いつまでの戦火埋火深くする
38

大鯉のぎいと廻りぬ秋の昼
39

ふくろうはふくろうでわたしはわたしでねむれない
40

啄木鳥や落葉をいそぐ牧の木々
41

万葉の風立つ蓬摘みにけり
42

てのひらは茶碗のはじめ泉汲む
43

冬の象貌の輪郭さだまらず
44

夫逝きぬちちはは遠く知り給はず
45

語らいは遠き日のこと母子草
46

篁を染めて春の日しづみけり
47

宗匠の顔に反吐はけほととぎす
48

凪ぎわたる地はうす眼して冬に入る
49

薬局のような胃袋青時雨
50

雲の峰いくつ崩れて月の山


2024年9月25日 14時13分更新(随時更新中)
 

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