現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2010年5月25日のデイリーキーワードランキング
1 | 朱欒咲く五月となれば日の光り |
2 | 声映すまで透きとおる五月の窓 |
3 | ひとりでは五月の海の青すぎる |
4 | サルビヤの純粋迷ひごころ消ゆ |
5 | 星屑や鬱然として夜の新樹 |
6 | 目つむりていても吾を統ぶ五月の鷹 |
7 | てのひらの静かなる飢青くるみ |
8 | 雲一片シュトラウス晴れの麦畑 |
9 | ロシヤより古き五月に愛をこめ |
10 | 河骨の鈴をふるはす星揃ふ |
11 | 赤蜻蛉筑波に雲もなかりけり |
12 | 瞑想の時を下さいあやめ咲く |
13 | 谺して山ほととぎすほしいまま |
14 | 黒揚羽亡き人の魂のせて来よ |
15 | 聖五月終刊号のまたもかな |
16 | 蛇打つて森の暗さを逃れ出し |
17 | 萍の一つは頭蓋のなかにうく |
18 | 不敢取借金返済の顔ガラスへ写す |
19 | 祈るべき天とおもえど天の病む |
20 | ががんぼは窓擦る沒落するのだな |
21 | 青い蟹となるぼくら爪がないために |
22 | すれちがうベクトル海の日の教室 |
23 | 黴厨匙きらきらと密集す |
24 | 非常口に緑の男いつも逃げ |
25 | 短夜の壁の中より櫂の音 |
26 | 体内の迷路も夏か水いそぐ |
27 | パセリ噛む夕ぐれは鳥の感情 |
28 | 蚤の市アンダルシアの五月かな |
29 | 星移る匂い袋の涼しき香 |
30 | 自画像をふせたるままに新樹光 |
31 | 外にも出よ触るるばかりに春の月 |
32 | 隧道なか坐席疾走しぼくら青春 |
33 | ひるがえる葉裏で僕の手錠はずそう |
34 | 瓜二つ抱え都をゆく日あり |
35 | プールサイドの鋭利な彼へ近づき行く |
36 | 草二本だけ生えてゐる時間 |
37 | 愛なき日避雷針見て帰りけり |
38 | 深海に傘をゆるめて水母死す |
39 | 海の蝶最後は波に止まりけり |
40 | 五月来る朝日半円に土管の影 |
41 | 降る雪や明治は遠くなりにけり |
42 | 勇気こそ地の塩なれや梅真白 |
43 | バラの芽やくびれし腕の翼状針 |
44 | 冬蜂の死にどころなく歩きけり |
45 | ガンジスに身を沈めたる初日かな |
46 | 山越える山のかたちの夏帽子 |
47 | 金剛の露ひとつぶや石の上 |
48 | あるけばかつこういそげばかつこう |
49 | 青年の主治医なりけり五月憂し |
50 | 入れものが無い両手で受ける |
2025年8月27日 11時26分更新(随時更新中)