現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2013年5月4日のデイリーキーワードランキング
1 | おそるべき君等の乳房夏来る |
2 | 春耕のための地下足袋干しており |
3 | 地下足袋が八十八夜を通りけり |
4 | 蓑虫よ父よと鳴きて母もなし |
5 | 藤の花長うして雨ふらんとす |
6 | 山は山海は海鳴り久女の忌 |
7 | 飽きるほど海を見てきて柏餅 |
8 | てのひらにのせてくださる柏餅 |
9 | 二月はやランドセル負い孫走る |
10 | 熾る火に向かう面や薪能 |
11 | 愛したる白ばらやがてまた行くか |
12 | ものの種にぎればいのちひしめける |
13 | 楊梅を含みさきたま古墳群 |
14 | 自画像をふせたるままに新樹光 |
15 | 菖蒲湯や切つ先直き児に育て |
16 | 天狗鮫揚がり大王崎は春 |
17 | 雷鳴に暴れ出したる鯉のぼり |
18 | 胎内の水音聴いてゐる立夏 |
19 | 天高し抱へてみたき力石 |
20 | あはれ子の夜寒の床の引けばよる |
21 | 入れものが無い両手で受ける |
22 | 冴え返る眦よ棕櫚のそよぐよ |
23 | ゆさゆさと大枝ゆるる桜かな |
24 | 荒縄で藁縛られてある中秋 |
25 | ポッペンのあっけらかんと独りかな |
26 | 湾曲し火傷し爆心地のマラソン |
27 | 大賢は大愚に似たり生身魂 |
28 | 考える人は考え昭和の日 |
29 | 性格は一生変はらぬ鉄線花 |
30 | 春の蝉迷ひゐしこと目覚めさす |
31 | 勤行や三十六峰花霞 |
32 | 首灼いて長崎の日の刻を待つ |
33 | 芝桜色鉛筆の走り出す |
34 | 黛を濃うせよ草は芳しき |
35 | 寒波急日本は細くなりしまま |
36 | 青胡桃こつんとひとつ隠岐詞 |
37 | 雑巾縫ふわたしのこだはり矢車草 |
38 | 死のあとも花菜明かりはおさなしや |
39 | 大輪を夢見牡丹の根分けかな |
40 | 隠岐やいま木の芽をかこむ怒濤かな |
41 | 戦争が廊下の奥に立つてゐた |
42 | 耕して天と連なる千枚田 |
43 | 花のやうに肉を盛り付け多佳子の忌 |
44 | 若鮎の二手になりて上りけり |
45 | 虹鱒を霧の草生に釣りおろす |
46 | うまれ死ぬならい身内のもがり笛 |
47 | 晩年へ一歩泰山木の花 |
48 | ゆで玉子むけばかがやく花曇 |
49 | 雀らも海かけて飛べ吹流し |
50 | 吊るされて夜の鮟鱇ただよへり |
2024年9月26日 17時57分更新(随時更新中)