現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2023年2月27日のデイリーキーワードランキング
1 | 鳥わたるこきこきこきと罐切れば |
2 | おちついて死ねそうな草萌ゆる |
3 | きらめける寒行僧を拝みけり |
4 | みちのくの星入り氷柱われに呉れよ |
5 | けふは凩のはがき一枚 |
6 | さざ波は立春の譜をひろげたり |
7 | 窓越しに潮騒があり燗熱し |
8 | 日本海に稲妻の尾が入れられる |
9 | 初ひばり胸の奥處といふ言葉 |
10 | 梅二月ひかりは風とともにあり |
11 | 鳥わたるこきこきこきと缶切れば |
12 | 兄よりも禿げて春日に脱ぐ帽子 |
13 | 足袋つぐやノラともならず教師妻 |
14 | 桜散るあなたも河馬になりなさい |
15 | 春暁や水ほとばしり瓦斯燃ゆる |
16 | 伊吹嶺のけもの道から冬がくる |
17 | 戦争が廊下の奥に立つてゐた |
18 | 海に出て木枯帰るところなし |
19 | やつぱり一人はさみしい枯草 |
20 | 梅根性また柿根性二月来る |
21 | たのしさはふえし蔵書にちちろ虫 |
22 | 鳰潜くほどよき距離を保ちつつ |
23 | 蝌蚪一つ鼻杭にあて休みをり |
24 | 春光の手のひらいっぱい自由市場 |
25 | 磨崖佛おほむらさきを放ちけり |
26 | 大夕焼浴びて命つぎたしぬ |
27 | 天の川水車は水をあげてこぼす |
28 | きさらぎをぬけて弥生へものの影 |
29 | 蝉時雨子は担送車に追ひつけず |
30 | 短夜や乳ぜり啼く児を須可捨焉乎 |
31 | 山の日は一輪草に届かざる |
32 | 銃後といふ不思議な町を丘で見た |
33 | 白梅のあと紅梅の深空あり |
34 | 林檎くふて牡丹の前に死なん哉 |
35 | 春を病み松の根つ子も見あきたり |
36 | はくれんの花に打ち身のありしあと |
37 | 小をんなの髪に大きな春の雪 |
38 | 木々芽吹く言葉自在に光りくる |
39 | 寒鯉はしづかなるかな鰭を垂れ |
40 | むばたまの黒飴さはに良寛忌 |
41 | 女身仏に春剥落のつづきをり |
42 | 耕牛やどこかかならず日本海 |
43 | 銀漢に触れて尾となる天塩川 |
44 | 月光ほろほろ風鈴に戯れ |
45 | 春めきてものの果てなる空の色 |
46 | 菜の花や産婆の札が消えていた |
47 | 老いてこそなほなつかしや雛飾る |
48 | 春の星こんなに人が死んだのか |
49 | 木の葉ふりやまずいそぐないそぐなよ |
50 | 一日もの云はず蝶の影さす |
2024年9月20日 16時21分更新(随時更新中)