現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2023年10月22日のデイリーキーワードランキング
1 | 七十路や新しき事弥生道 |
2 | オデッサもクリミアもゆめ雪の原 |
3 | 頭の中で白い夏野となつてゐる |
4 | 一日もの云はず蝶の影さす |
5 | 月光のおもたからずや長き髪 |
6 | 蟻よバラを登りつめても陽が遠い |
7 | この道しかない春の雪ふる |
8 | 秋つばめ包のひとつに赤ん坊 |
9 | 向日葵の大声でたつ枯れて尚 |
10 | 天文や大食の天の鷹を馴らし |
11 | ちるさくら海あをければ海へちる |
12 | あかあかとあかあかあかとまんじゆさげ |
13 | 春の雪ふる女はまことうつくしい |
14 | 十三夜乳首を紅く塗る狸 |
15 | 鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる |
16 | 天守より下して洗ふ障子かな |
17 | 露人ワシコフ叫びて石榴打ち落す |
18 | 海に出て木枯帰るところなし |
19 | あをあをと年越す北のうしほかな |
20 | むばたまの黒飴さはに良寛忌 |
21 | 天井に日の斑ゆらめく針供養 |
22 | 雪の原犬沈没し躍り出づ |
23 | 寒き沖見るのみの生狂ひもせず |
24 | 寒き馬よぎる夕べの鏡店 |
25 | 生くることやうやく楽し老の春 |
26 | 生きるの大好き冬のはじめが春に似て |
27 | 水枕ガバリと寒い海がある |
28 | 我が頭穴にはあらずや落椿 |
29 | 葦の穂や滑走路昃り吾等帰る |
30 | 受難こそわが地の塩よ露微塵 |
31 | うごかざる一点がわれ青嵐 |
32 | 死者らの瞳に指あふれしめ野のピアノ |
33 | こつつんと全山紅葉磧 |
34 | 熟柿落ち阿鼻叫喚に形あり |
35 | 本読めば本の中より虫の声 |
36 | 冬夕焼木偶の笑ひを残す山 |
37 | 秋思あり莨火風に燃えやすく |
38 | 木がらしや東京の日のありどころ |
39 | 倒れたる案山子の顔の上に天 |
40 | 大道といふ道ありて花樗 |
41 | 野菊まで行くに四五人斃れけり |
42 | 螢の夜老い放題に老いんとする |
43 | 冬の日や前に塞がる己が影 |
44 | はじめての雪闇に降り闇にやむ |
45 | 寒月のひかりにとほき星の闇 |
46 | 囀をこぼさじと抱く大樹かな |
47 | 銀杏散る童男童女ひざまづき |
48 | 美しき春潮の航一時間 |
49 | 戸の隙に青麦光り昼の箸 |
50 | 足のうら洗へば白くなる |
2024年9月21日 22時33分更新(随時更新中)