現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2009年8月6日のデイリーキーワードランキング
1 | 海に出て木枯帰るところなし |
2 | 原爆許すまじ蟹かつかつと瓦礫あゆむ |
3 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
4 | しぐるるや蒟蒻冷えて臍の上 |
5 | 鮟鱇鍋戸の開けたてに風入りぬ |
6 | 狐の提灯この断崖は曽良と誰れ |
7 | ライターの火のポポポポと滝涸るる |
8 | 灰色の象のかたちを見にゆかん |
9 | 降る雪や明治は遠くなりにけり |
10 | 少年は悪の塊夏痩せる |
11 | 広島や卵食ふ時口ひらく |
12 | 原爆忌いま地に接吻してはならぬ |
13 | 七夕や別れに永久とかりそめと |
14 | 彼の世は親し風鈴がひとつ鳴り |
15 | わが夏帽どこまで転べども故郷 |
16 | 火の奥に牡丹崩るるさまを見つ |
17 | 遠富士に雲の天蓋雛祭 |
18 | 障子しめて四方の紅葉を感じをり |
19 | くろがねの秋の風鈴鳴りにけり |
20 | 柿うるる夜は夜もすがら水車 |
21 | 遠山に日の当りたる枯野かな |
22 | 冬蜂の死にどころなく歩きけり |
23 | ふくろうよ癖という字に病だれ |
24 | 鶴の毛は鳴るか鳴らぬか青あらし |
25 | 黒猫の伸び縮みする桃畠 |
26 | 筋肉の無駄なく 三輪車と老いる |
27 | 歳時記と二十世紀を見渡しぬ |
28 | 雁啼くやひとつ机に兄いもと |
29 | ニコライの鐘の愉しき落葉かな |
30 | 雁帰る父の山また母の川 |
31 | 高々と蝶こゆる谷の深さかな |
32 | 地に落ちて柿栗青し土用東風 |
33 | 別れの瞳海より青し疑わず |
34 | 谺して山ほととぎすほしいまま |
35 | 藍を植ゑ広瀬絣の染場守る |
36 | 目刺は小柄で鉄工達と同じ固さ |
37 | 霧冷えや秘書のつとめに鍵多く |
38 | 喪主といふ妻の終の座秋袷 |
39 | 蛍光らない堅くなつてゐる |
40 | 青柿の人嫌ひでは濟まされぬ |
41 | 体内の水傾けてガラス切る |
42 | 約束の橋のたもとに苧殻焚く |
43 | 目覚めけり青き何かを握りしめ |
44 | 燈台の白染める陽よ多佳子の忌 |
45 | 俳人は死顔佳けれ雪の家 |
46 | 茸山村をけむりと思いおり |
47 | 大頭の黒蟻西行の野糞 |
48 | たふれたる麦の車の輪が廻る |
49 | ああいへばかういう兜太そぞろ寒 |
50 | 苗代や干し連ねたる何の網 |
2024年9月26日 21時52分更新(随時更新中)