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 現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング

 2021年9月6日のデイリーキーワードランキング

1

秋つばめ包のひとつに赤ん坊
2

バスを待ち大路の春をうたがはず
3

春の浜大いなる輪が画いてある
4

蝌蚪に打つ小石天変地異となる
5

八月や六日九日十五日
6

遠郭公からまつは青噴きやまず
7

群蜻蛉そらの浅瀬をわたりくる
8

方丈の大庇より春の蝶
9

卒業の兄と来てゐる堤かな
10

星空へ店より林檎あふれをり
11

遠干潟鬼が火を焚くまひるかな
12

白樺を幽かに霧のゆく音か
13

螢獲て少年の指みどりなり
14

小春日や石を噛み居る赤蜻蛉
15

とどまればあたりにふゆる蜻蛉かな
16

萬緑の中や吾子の歯生え初むる -
17

どの子にも涼しく風の吹く日かな
18

流れ行く大根の葉の早さかな
19

摩天楼より新緑がパセリほど
20

春の山のうしろから煙が出だした
21

どこからが人の領分遠郭公
22

しんしんと肺碧きまで海の旅
23

清々し欅若葉や姉見舞う
24

好色の父の遺せし上布かな
25

囀をこぼさじと抱く大樹かな
26

男老いて男を愛す葛の花
27

コスモスや風の旅人手を振れり
28

重ね着の中に女のはだかあり
29

西行忌壁をはみだす藁の月
30

フィレンツェは水を得た魚天に映せり
31

太箸や日ごろの山に正座して
32

耕せばうごき憩へばしづかな土
33

赤い椿白い椿と落ちにけり
34

花頭窓隔てて秋の水落つる
35

傘差さず横浜の雨粒林火の忌
36

雑兵でよいではないか草の花
37

晩年のいつのまにやら蚊帳の外
38

この道の富士になりゆく芒かな
39

柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺
40

冬菊のまとふはおのがひかりのみ
41

母の日のてのひらの味塩むすび
42

この道しかない春の雪ふる
43

今生の今日の花とぞ仰ぐなり
44

螢落つ男泣きする高さより
45

掌に受ける水の重さよ八月忌
46

岩肌にぶつかってゆく冬の月
47

一燕ものこさずに去り鍛冶の町
48

壺の蜜ゆるみはじめる揚羽蝶
49

神様の楽書として自分を全うしよう
50

泥鰌浮いて鯰も居るというて沈む


2024年9月22日 05時21分更新(随時更新中)
 

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