現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2016年8月21日のデイリーキーワードランキング
1 | 村の灯のこぼれて深し虫の闇 |
2 | 浮花や余白といたす朝ぼらけ |
3 | せきをしてもひとり |
4 | その中に崩落の音花カンナ |
5 | あせるまじ冬木を切れば芯の紅 |
6 | いちじくの黄落光る土管にも |
7 | 吹きおこる秋風鶴をあゆましむ |
8 | 友情が心の支え冬ぬくし |
9 | 星空へ店より林檎あふれをり |
10 | 稲妻のほしいままなり明日あるなり |
11 | 煩悩の形をしておる真桑瓜 |
12 | 凡そ天下に去来程の小さき墓に参りけり |
13 | 一日は一生であり酔芙蓉 |
14 | 船の名の月に読まるる港かな |
15 | この町の子供減りたる地蔵盆 |
16 | 夕茜どこから来たの赤トンボ |
17 | 満天の星に旅ゆくマストあり |
18 | やり羽子や油のやうな京言葉 |
19 | 住吉の松の下こそ涼しけり |
20 | 暑き街虚無僧が来て絶壁なす |
21 | ひらひらと月光降りぬ貝割菜 |
22 | 曼珠沙華落暉も蘂をひろげけり |
23 | 八月や六日九日十五日 |
24 | あをあをとこの世の雨のははきぐさ |
25 | 老漁夫の指の太さよ桜餅 |
26 | がんばるわなんて言うなよ草の花 |
27 | 背泳ぎの空のだんだんおそろしく |
28 | かたまつて薄き光の菫かな |
29 | 菜の花や菜の花色の汽車がくる |
30 | 金剛の露ひとつぶや石の上 |
31 | 佐呂間砂嘴地球の端の落雲雀 |
32 | 花野に坐すなんと小さきわたくしかな |
33 | 一湾の潮しづもるきりぎりす |
34 | 麦秋や紙飛行機は戻らざる |
35 | これよりの炎ゆる百日セロリ噛む |
36 | 来しかたや馬酔木咲く野の日のひかり |
37 | 着飾りて水陽炎の中にゐる |
38 | 樹といれば少女ざわざわ繁茂せり |
39 | 傘差さず横浜の雨粒林火の忌 |
40 | 乳母車夏の怒濤によこむきに |
41 | けさ秋の一帆生みぬ中の海 |
42 | 今日ありて銀河をくぐりわかれけり |
43 | しぐるるや死なないでゐる |
44 | 冷酒澄みコツプにきざす夕茜 |
45 | 菫程な小さき人に生れたし |
46 | 炎熱や勝利の如き地の明るさ |
47 | フルートと聴きしてぬかり虎落笛 |
48 | 時ものを解決するや春を待つ |
49 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
50 | 鞦韆は漕ぐべし愛は奪うべし |
2024年9月19日 05時02分更新(随時更新中)