現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2010年6月17日のデイリーキーワードランキング
1 | 祈るべき天とおもえど天の病む |
2 | てのひらの静かなる飢青くるみ |
3 | 星屑や鬱然として夜の新樹 |
4 | サルビヤの純粋迷ひごころ消ゆ |
5 | 人恋いて飯炊くときや合歓の花 |
6 | 満月のほたるぶくろよ顔上げよ |
7 | パセリ噛む夕ぐれは鳥の感情 |
8 | 黴厨匙きらきらと密集す |
9 | すれちがうベクトル海の日の教室 |
10 | 瞑想の時を下さいあやめ咲く |
11 | 河骨の鈴をふるはす星揃ふ |
12 | 血を流しゆけば幼き晩夏の海 |
13 | 星移る匂い袋の涼しき香 |
14 | 海溝に貝の墜ちゆく夏の夢 |
15 | 実石榴の心許ない午後である |
16 | 花サフラン舌の真赤は太古より |
17 | 涼風くぐる高さ制限2・2 |
18 | 短夜の壁の中より櫂の音 |
19 | 鳥帰る空いちまいの畳紙 |
20 | はまなすの朱き実ほどの胸燃やす |
21 | ががんぼは窓擦る沒落するのだな |
22 | 解き髪流し眠るや銀河を胸 |
23 | 自画像をふせたるままに新樹光 |
24 | 朝焼の雲海尾根を溢れ落つ |
25 | 隧道なか坐席疾走しぼくら青春 |
26 | あぢさゐの花より懈くみごもりぬ |
27 | しんしんと肺碧きまで海の旅 |
28 | ダリヤ熟れルイ王朝の夢売りぬ |
29 | 鶏たちにカンナは見えぬかもしれぬ |
30 | 想像がそつくり一つ棄ててある |
31 | 毎日は静かに澱む金魚玉 |
32 | 雲一片シュトラウス晴れの麦畑 |
33 | 萍の一つは頭蓋のなかにうく |
34 | 我も亦ラッシュアワーのうたかたか |
35 | 蟻よバラを登りつめても陽が遠い |
36 | 青い蟹となるぼくら爪がないために |
37 | 踏切のあじさい揺らぐ夜の底 |
38 | 揚雲雀死より遠くは行きゆけず |
39 | 原色を秘めたる夏蝶の睡り |
40 | 木犀をみごもるまでに深く吸ふ |
41 | 谺して山ほととぎすほしいまま |
42 | 体内の迷路も夏か水いそぐ |
43 | うつくしき眼と会ふ次の雷待つ間 |
44 | 非常口に緑の男いつも逃げ |
45 | きみ嫁けり遠き一つの訃に似たり |
46 | 星空へ店より林檎あふれをり |
47 | ひるがえる葉裏で僕の手錠はずそう |
48 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
49 | 黒揚羽亡き人の魂のせて来よ |
50 | 咳の子のなぞなぞあそびきりもなや |
2025年8月29日 04時34分更新(随時更新中)