現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2023年10月26日のデイリーキーワードランキング
1 | 七十路や新しき事弥生道 |
2 | 頭の中で白い夏野となつてゐる |
3 | 蟻よバラを登りつめても陽が遠い |
4 | オデッサもクリミアもゆめ雪の原 |
5 | コスモスの花あそびをる虚空かな |
6 | 白菊の白妙甕にあふれける |
7 | 一日もの云はず蝶の影さす |
8 | 天文や大食の天の鷹を馴らし |
9 | 天つつぬけに木犀と豚にほふ |
10 | やはらかき身を月光の中に容れ |
11 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
12 | 萱葺の並ぶ関所に秋日濃し |
13 | 戦争が廊下の奥に立つてゐた |
14 | 船の名の月に読まるる港かな |
15 | ちるさくら海あをければ海へちる |
16 | 曼珠沙華落暉も蘂をひろげけり |
17 | 朝風に金箔飛ばす熊手かな |
18 | 洗骨や夕空へ撒く羊歯胞子 |
19 | 重ね着の中に女のはだかあり |
20 | 外にも出よ触るるばかりに春の月 |
21 | あさまらのめでたき春となりにけり |
22 | 今も目を空へ空へと冬欅 |
23 | やはらかき風のささやき稲の花 |
24 | 死なば秋露の干ぬ間ぞおもしろき |
25 | がんばるわなんて言うなよ草の花 |
26 | 紅梅や枝々は空奪いあひ |
27 | 卒業の兄と来てゐる堤かな |
28 | 結界の紅茸どもへ鐘一打 |
29 | 海くれて鴨のこゑほのかに白し |
30 | 家毎に地球の人や天の川 |
31 | けふの月馬も夜道を好みけり |
32 | 白鳥に会えば会ったで哀しかり |
33 | 啻ならぬちちろの闇に漂へり |
34 | 雪はげし抱かれて息のつまりしこと |
35 | 炎天に嘆き一すじ昇り消ゆ |
36 | 来しかたや馬酔木咲く野の日のひかり |
37 | 花栗の香のついて来る千曲川 |
38 | 海に出て木枯帰るところなし |
39 | 冬蜂の死にどころなく歩きけり |
40 | 麥の青樹の青赫と晝寢さむ |
41 | 鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる |
42 | 方丈の大庇より春の蝶 |
43 | 露人ワシコフ叫びて石榴打ち落す |
44 | 母在りてこその故郷赤とんぼ |
45 | 偽つて水の流れるまで余寒 |
46 | 沼はぎらぎら夫人とわれの性欲に |
47 | 笠へぽつとり椿だつた |
48 | 寒雷やびりりびりりと真夜の玻璃 |
49 | 夜長人耶蘇をけなして帰りけり |
50 | 盗んだる案山子の笠に雨急なり |
2025年8月28日 17時49分更新(随時更新中)