現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2020年1月9日のデイリーキーワードランキング
1 | 雪の原犬沈没し躍り出づ |
2 | ゆさゆさと大枝ゆるる桜かな |
3 | 裸子がわれの裸をよろこべり |
4 | 咳の子のなぞなぞあそびきりもなや |
5 | 枯れゆけばおのれ光りぬ枯木みな |
6 | 疵増えし地球に眞白き雪が降る |
7 | 子燕のこぼれむばかりこぼれざる |
8 | 白牡丹といふといへども紅ほのか |
9 | 炎天に舟となる木の並び立つ |
10 | しんしんと肺碧きまで海の旅 |
11 | 戦争と畳の上の団扇かな |
12 | 鶏頭の十四五本もありぬべし |
13 | 雉子の眸のかうかうとして売られけり |
14 | 石、蝶が一羽考えている |
15 | 鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる |
16 | ものの種にぎればいのちひしめける |
17 | 春風や闘志いだきて丘に立つ |
18 | 加速するものこそ光れ初御空 |
19 | 舟となるはずの木が夏小屋となる |
20 | 水枕ガバリと寒い海がある |
21 | 石たたきお調子者と言われても |
22 | 藍植うや孀ながらも一長者 |
23 | こんなよい月を一人で見て寝る |
24 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
25 | 稲妻にぶち破れたる北の空 |
26 | 雪解音づたいにウラルアルタイ語 |
27 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
28 | 古暦水はくらきを流れけり |
29 | しんしんと寒さがたのし歩みゆく |
30 | 星空へ店より林檎あふれをり |
31 | 一湾の潮しづもるきりぎりす |
32 | づかづかと来て踊子にささやける |
33 | 海に出て木枯帰るところなし |
34 | 蛇搏ちしたかぶりや血の濃くならむ |
35 | 狼は亡び木霊は存ふる |
36 | 少年や六十年後の春の如し |
37 | せきをしてもひとり |
38 | 鰐口より邪気拔け切って薬師堂 |
39 | ジャコメッティの勁さ欲しい日鉄線花 |
40 | 狐火を詠む卒翁でございかな |
41 | 枯枝ほきほき折るによし |
42 | 赤い椿白い椿と落ちにけり |
43 | くろがねの秋の風鈴鳴りにけり |
44 | 広島や卵食ふ時口ひらく |
45 | 湯ざめして禽に跫なきごとし |
46 | 俺にあと何日残せし寒満月 |
47 | 学問のさびしさに堪へ炭をつぐ |
48 | 去年今年貫く棒の如きもの |
49 | 初凪や魁夷の青を溜めてをり |
50 | 昃れば春水の心あともどり |
2024年9月19日 15時24分更新(随時更新中)