現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2009年4月16日のデイリーキーワードランキング
1 | 若鮎の 二手になりて 上りけり |
2 | 香煙の四簷しみ出て閻魔かな |
3 | 重ね着の中に女のはだかあり |
4 | 一天の翳りなきとき帰燕かな |
5 | 芋の露連山影を正しうす |
6 | まんさくの音沙汰に山ぐらしあり |
7 | 遠足の列大仏へ大仏へ |
8 | ミス卑弥呼準ミス卑弥呼桜咲く |
9 | 蚕豆の花や天国知らぬ母 |
10 | 花冷の闇にあらはれ篝守 |
11 | 夏の海水兵ひとり紛失す |
12 | 目のまへに海図ひろげし夜半の秋 |
13 | 春風や闘志いだきて丘に立つ |
14 | 鳴き鳴きて囮は霧につつまれし |
15 | ゆびさして寒星一つづつ生かす |
16 | 其中に金鈴をふる虫一つ |
17 | 花篝月の出遅くなりにけり |
18 | 南浦和のダリアを仮のあはれとす |
19 | それぞれの部屋にこもりて夜の長き |
20 | 雁やのこるものみな美しき |
21 | 蟻地獄寂寞として飢ゑにけり |
22 | 彫刻の森林浴の聖者・裸婦 |
23 | 蛍火と水に映れる蛍火と |
24 | りんご掌にこの情念を如何せむ |
25 | 日にいちど入る日は沈み信天翁 |
26 | あかときの桔梗とはなり死にゆけり |
27 | 夫にして悪友なりし榾を焼く |
28 | たんぽぽたんぽぽ砂浜に春が目を開く |
29 | 一枚の障子明りに技芸天 |
30 | 夕虹を鏡の中へ入れてしまう |
31 | 鴉の咳ごとに嬰児の首洗う |
32 | 冬葡萄暗涙となり宙に垂れ |
33 | 山中の一木に倚る蛇笏の忌 |
34 | 雪暗の木々がまぶたを開く音 |
35 | 棕櫚の花イスラムの唄こぼれ降る |
36 | 鳥帰る無辺の光追ひながら |
37 | 何処やらに鶴の声聞く霞かな |
38 | 山吹の水を引きたる苗代田 |
39 | 鯛焼やいつか極道身を離る |
40 | 八方に山のしかかる枯野かな |
41 | いしぶみの表裏に雨意の百千鳥 |
42 | いさぎよく鴨はさよなら一顧なし |
43 | 立ち尿る農婦が育て麥青し |
44 | 春更けて諸鳥啼くや雲の上 |
45 | 鰈干す風に小米花の咲きにけり |
46 | 冷し馬暮色のなかに眼をひらく |
47 | 裏切者それは見事に日焼けして |
48 | ああといひて吾を生みしか大寒に |
49 | 萬緑の中や吾子の歯生え初むる |
50 | ゆさゆさと大枝ゆるる桜かな |
2024年9月24日 16時43分更新(随時更新中)