現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2010年7月27日のデイリーキーワードランキング
1 | 祈るべき天とおもえど天の病む |
2 | 星屑や鬱然として夜の新樹 |
3 | てのひらの静かなる飢青くるみ |
4 | ひるがえる葉裏で僕の手錠はずそう |
5 | 河ほとり荒涼と飢ゆ日のながれ |
6 | 黴厨匙きらきらと密集す |
7 | 河骨の鈴をふるはす星揃ふ |
8 | 戦争が廊下の奥に立つてゐた |
9 | すれちがうベクトル海の日の教室 |
10 | 十字架の夏を鏡は食い尽す |
11 | サルビヤの純粋迷ひごころ消ゆ |
12 | しんかんと炎天ザイル垂るるのみ |
13 | 瞑想の時を下さいあやめ咲く |
14 | 玉音を理解せし者前に出よ |
15 | 鳥帰る空いちまいの畳紙 |
16 | 不敢取借金返済の顔ガラスへ写す |
17 | 実石榴の心許ない午後である |
18 | 重ね着の中に女のはだかあり |
19 | 念力のゆるめば死ぬる大暑かな |
20 | バックミラーのまつ黒に見え油照り |
21 | 金亀子擲つ闇の深さかな |
22 | 鮟鱇鍋ひとの大金懐に |
23 | 雲の上に立山すわる春日かな |
24 | 夏真昼死は半眼に人をみる |
25 | 金亀子 擲つ闇の 深さかな |
26 | 侘助の透ける白さやいとほしく |
27 | 炎昼に陰を描きて筆誅よ |
28 | 農学部流星の馬梅雨に病む |
29 | 桐一葉 あまり深くは考えず |
30 | 小春日や石を噛み居る赤蜻蛉 |
31 | 炎昼のおのれの影に子をかくす |
32 | 青胡桃今日と同じ明日がいい |
33 | 夏嵐机上の白紙飛び尽す |
34 | 向日葵を野太く咲かせ後継者 |
35 | 祈祷師の黒きマニキュア夏逝けり |
36 | 青い蟹となるぼくら爪がないために |
37 | ここもまただれかの故郷氷水 |
38 | 木の卓にレモンまろべりほととぎす |
39 | 春雷や胸の上なる夜の厚み |
40 | 桐一葉日当りながら落ちにけり |
41 | 玄海の冬浪を大と見て寝ねき |
42 | 汗ばめる母美しき五月来ぬ |
43 | まじまじと子が見てひらく水中花 |
44 | 梅咲いて庭中に青鮫が来ている |
45 | 侘助にお早う忙事たまりいる |
46 | 梅雨晴間からす鳴き去り雲きれる |
47 | ちらほらと話題になりし風の盆 |
48 | 合歓の花もとより大慈大悲たり |
49 | 白はちす咲く八月の絵?燭 |
50 | 寒鯉や見られてしまい発狂す |
2024年9月23日 13時52分更新(随時更新中)