現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2023年10月17日のデイリーキーワードランキング
1 | 七十路や新しき事弥生道 |
2 | オデッサもクリミアもゆめ雪の原 |
3 | 頭の中で白い夏野となつてゐる |
4 | 蟻よバラを登りつめても陽が遠い |
5 | ものの種にぎればいのちひしめける |
6 | 天文や大食の天の鷹を馴らし |
7 | 木の葉ふりやまずいそぐないそぐなよ |
8 | 卒業の兄と来てゐる堤かな |
9 | 蝌蚪に打つ小石天変地異となる |
10 | 春の雪ふる女はまことうつくしい |
11 | 螢獲て少年の指みどりなり |
12 | 水鳥のしづかに己が身を流す |
13 | 友逝きし二月は逃げるように過ぐ |
14 | 誰彼もあらず一天自尊の秋 |
15 | 子を殴ちしながき一瞬天の蝉 |
16 | 父ほどの男に逢はず漆の実 |
17 | 忘れしか知らぬ顔して畠打つ |
18 | 千の手の一つを真似る月明かり |
19 | 一枚の餅のごとくに雪残る |
20 | いちまいの蒲団の裏の枯野かな |
21 | 一日もの云はず蝶の影さす |
22 | 雪の原犬沈没し躍り出づ |
23 | 海に出て木枯帰るところなし |
24 | 冬日あり広き机を光らしむ |
25 | 君羨し晩涼の両手は天へ |
26 | 休暇はや白朝顔に雨斜め |
27 | 早苗饗の娘の板橋をとんとんと |
28 | 花サフラン舌の真赤は太古より |
29 | 郭公や韃靼の日の没るなべに |
30 | 菊分つなくてはならぬ義理人情 |
31 | 走りゆく蟻夕焼けしこと知らず |
32 | 春や昔十五万石の城下哉 |
33 | 竹馬やいろはにほへとちりぢりに |
34 | 凩の果はありけり海の音 |
35 | かの窓のかの夜長星ひかりいづ |
36 | 雲仙のとつくにひとも明治節 |
37 | 御空より発止と鵙や菊日和 |
38 | 夏の海水兵ひとり紛失す |
39 | 命のあとさき夜明けの風を聞く |
40 | 去年今年うしろ姿の厨妻 |
41 | 鳰くぐり池の面は草書体 |
42 | 鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる |
43 | 深雪道来し方行方相似たり |
44 | 春の浜大いなる輪が画いてある |
45 | 金剛の露ひとつぶや石の上 |
46 | 岬鼻へ飛立つ前の鷹一羽 |
47 | 天つつぬけに木犀と豚にほふ |
48 | 花散るや耳ふって馬おとなしき |
49 | 墓のうらに廻る |
50 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
2024年4月27日 16時52分更新(随時更新中)