現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2020年4月24日のデイリーキーワードランキング
1 | あはれ子の夜寒の床の引けばよる |
2 | のどけさに寝てしまひけり草の上 |
3 | 走り根は怒りの動脈春時雨 |
4 | 門とぢて良夜の石と我は居り |
5 | ゆで玉子むけばかがやく花曇 |
6 | 藍甕を敲きて秋思身近かにす |
7 | 外套の裏は緋なりき明治の雪 |
8 | 滝落ちて群青世界とどろけり |
9 | 花散るや耳ふって馬おとなしき |
10 | 本能にあそび何割落雲雀 |
11 | 死*神と別れ風船虫とゐる |
12 | 老人に聞こえるらしき蝌蚪のこゑ |
13 | 初なすび水の中より跳ね上がる |
14 | 花韮やペテロの鍵をわたくしに |
15 | 見覚えの鴉大声花の昼 |
16 | 胸ポケットに少年が飼ふ鯨 |
17 | 見えぬ目の方の眼鏡の玉も拭く |
18 | 原爆忌二つ過ぎたる川の照り |
19 | 行く我にとどまる汝に秋二つ |
20 | 紅梅や枝々は空奪いあひ |
21 | 葉桜の幹が濡れいる遠汽笛 |
22 | 遺品あり岩波文庫阿部一族 |
23 | 菜の花に日月淡し師の歿後 |
24 | 行水の女にほれる烏かな |
25 | 黛を濃うせよ草は芳しき |
26 | 悦楽のたとへば沈丁の闇に近い |
27 | 産直の少女のような苺食む |
28 | クレヨンの黄を麦秋のために折る |
29 | これよりは恋や事業や水温む |
30 | 雲の峰いくつ崩れて月の山 |
31 | 暁暗にはや地一つの夢紛れ |
32 | ぜんまいののの字ばかりの寂光土 |
33 | 嗚呼神様オリンピックの冬の陣 |
34 | チチポポと鼓打たうよ花月夜 |
35 | ひよこ売りについてゆきたいあたたかい |
36 | しんしんと肺碧きまで海の旅 |
37 | 手花火を命継ぐ如燃やすなり |
38 | 初蝶やわが三十の袖袂 |
39 | 性格は一生変はらぬ鉄線花 |
40 | 薺打つはてないつから母なりし |
41 | ああ暗い煮詰まっているぎゅうとねぎ |
42 | 白牡丹といふといへども紅ほのか |
43 | 警笛の谺の返る冬木の芽 |
44 | 百幹の青そそり立つ竹の秋 |
45 | 寒雷やびりりびりりと真夜の玻璃 |
46 | 月光へ目覚めて繭の中にあり |
47 | あきらかに蟻怒り噛むわが足を |
48 | 四頭の雄馬と烈女白鳥座 |
49 | 問はるるやまあまあといふ十二月 |
50 | ぷいと来てバラを接木して去りぬ |
2024年9月25日 19時37分更新(随時更新中)