現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2013年2月13日のデイリーキーワードランキング
1 | 鷹鳩と化すコーヒーの紙コップ |
2 | 足の立つ嬉しさに萩の芽を検す |
3 | 網戸して革命はもうあるまじき |
4 | 虫の見るもの腹這えば見えてくる |
5 | 母と寝る一夜豊かに虫の声 |
6 | 荒々と花びらを田に鋤き込んで |
7 | 早苗饗の膳の下より小猫かな |
8 | 人生の構図決まらず秋灯下 |
9 | 目隠しの中も眼つむる西瓜割 |
10 | 空は太初の青さ妻より林檎うく |
11 | 一針が母に繋がる針供養 |
12 | 谺して山ほととぎすほしいまゝ |
13 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
14 | 信長が頷くちぢみほうれんそう |
15 | たまねぎのたましひいろにむかれたり |
16 | 冴え返る古刹に残る手斧あと |
17 | 曳かれる牛が辻でずつと見廻した秋空だ |
18 | 冬河に新聞全紙浸り浮く |
19 | 硝子戸の中の幸福足袋の裏 |
20 | 少年や六十年後の春の如し |
21 | 木の葉ふりやまずいそぐないそぐなよ |
22 | 算術の少年しのび泣けり夏 |
23 | たんぽぽたんぽぽ砂浜に春が目を開く |
24 | ほうれん草つめたリュツクヘ妊る |
25 | 三伏の肩に警策もらひけり |
26 | をりとりてはらりとおもきすすきかな |
27 | きざはしを斜めに踏んで星涼し |
28 | 夜桜やひとつ筵に恋敵 |
29 | 春遅々と山中節は闇ふかむ |
30 | 家に時計なければ雪はとどめなし |
31 | 日々重く声も大きく梅ふふむ |
32 | ダイヤモンドダスト阿寒のアイヌ服 |
33 | 人生は急がぬことよ 花筏 |
34 | 涅槃図の記憶のかたち花時計 |
35 | 爽やかやとげ抜き地蔵に刺あずけ |
36 | 空をはさむ蟹死にをるや雲の峰 |
37 | 独酌へくる初電話声千両 |
38 | 喫泉に口あまやかす雪のなか |
39 | いづかたも水行く途中春の暮 |
40 | 学問のさびしさに堪へ炭をつぐ |
41 | いもうとの平凡赦す謝肉祭 |
42 | 梅一輪 合格番号たしかめて |
43 | 天心に春の浄土を照らす月 |
44 | 鮎落ちて美しき世は終りけり |
45 | 春風や闘志いだきて丘に立つ |
46 | 小春日や石を噛み居る赤蜻蛉 |
47 | 愛なんかいらない青が似合うから |
48 | 行春や畳んで古き恋衣 |
49 | 戦争が廊下の奥に立つてゐた |
50 | 死してなほ水の重さの海月かな |
2025年8月28日 09時09分更新(随時更新中)