現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2021年11月22日のデイリーキーワードランキング
1 | 蝌蚪に打つ小石天変地異となる |
2 | 春の浜大いなる輪が画いてある |
3 | この道しかない春の雪ふる |
4 | 泥鰌浮いて鯰も居るというて沈む |
5 | 木の葉ふりやまずいそぐないそぐなよ |
6 | ものの種にぎればいのちひしめける |
7 | 一日もの云はず蝶の影さす |
8 | 鰯雲人に告ぐべきことならず |
9 | 螢獲て少年の指みどりなり |
10 | 卒業の兄と来てゐる堤かな |
11 | 雲の峰いくつ崩れて月の山 |
12 | 戦争が廊下の奥に立つてゐた |
13 | 海に出て木枯帰るところなし |
14 | 山桜雪嶺天に声もなし |
15 | 鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる |
16 | 月の道子の言葉掌に置くごとし |
17 | 我家まで月の一すぢ |
18 | 外にも出よ触るるばかりに春の月 |
19 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
20 | 蛇逃げて我を見し眼の草に残る |
21 | 蝌蚪一つ鼻杭にあて休みをり |
22 | 雨ふるふるふるさとははだしであるく |
23 | 嗚呼と言えば淋しい蛇が穴を出る |
24 | 木曽川の今こそ光れ渡り鳥 |
25 | 蝉時雨子は担送車に追ひつけず |
26 | 香水をしのびよる死の如くつけ |
27 | 春雨や傘さして見る絵草子屋 |
28 | おおかみに蛍が一つ付いていた |
29 | バスを待ち大路の春をうたがはず |
30 | しんしんと雪降る空に鳶の笛 |
31 | 大紅葉燃え上がらんとしつつあり |
32 | ほのかなる少女のひげの汗ばめる |
33 | 海とどまりわれら流れてゆきしかな |
34 | 蛍獲て少年の指みどりなり |
35 | 安曇野は闇こそ夏やみづぐるま |
36 | 憲法九条泡立草も考える |
37 | 全山の紅葉冷えくるくすり指 |
38 | 老妣の出歩きいるや夕がすみ |
39 | 玫瑰や今も沖には未来あり |
40 | 生きてこそ句の一期なす雪の華 |
41 | 粛々と雪の曼陀羅広がりぬ |
42 | 時鳥厠半ばに出かねたり |
43 | 生きるの大好き冬のはじめが春に似て |
44 | 冬花火父来て母を攫いけり |
45 | 風もまた旅人なりし花野径 |
46 | 算術の少年しのび泣けり夏 |
47 | 少年や六十年後の春の如し |
48 | また一人遠くの芦を刈りはじむ |
49 | 炎天の遠き帆やわがこころの帆 |
50 | 渡り鳥みるみるわれの小さくなり |
2024年4月25日 20時57分更新(随時更新中)