現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2024年2月11日のデイリーキーワードランキング
1 | 銀漢に触れて尾となる天塩川 |
2 | 戦争が廊下の奥に立つてゐた |
3 | 風のように母のおこごと稲の花 |
4 | 暖かや飴の中から桃太郎 |
5 | オデッサもクリミアもゆめ雪の原 |
6 | 己が影を慕うて這へる地虫かな |
7 | 福寿草家族のごとくかたまれり |
8 | おそるべき君等の乳房夏来る |
9 | 分け入れば水音 |
10 | 桃の花を満面に見る女かな |
11 | うつうつと最高を行く揚羽蝶 |
12 | なほ遠くきこえてかなし獅子の笛 |
13 | 囀や絶えず二三羽こぼれ飛び |
14 | 嗚呼神様オリンピックの冬の陣 |
15 | 夏木立天空ささえゆるがざり |
16 | うたかたの夢の名残や春の雪 |
17 | 立山のかぶさる町や水を打つ |
18 | なほ北へ行く汽車とまり夏の月 |
19 | ガラス器の藍色深く恋ひにけり |
20 | 霧黄なる市に動くや影法師 |
21 | 春疾風屍は敢て出でゆくも |
22 | 白葱のひかりの棒をいま刻む |
23 | しぐるるや駅に西口東口 |
24 | 飛ぶ星の数ほど母を売りにけり |
25 | 秋の婚皇后吾娘を抱きしむる |
26 | 笠へぽつとり椿だつた |
27 | 月光に一つの椅子を置きかふる |
28 | ふくろふに真紅の手毬つかれをり |
29 | 遠富士を文鎭にして寒波来る |
30 | 銀漢のなだれこみたり分水嶺 |
31 | 漬物桶に塩ふれと母は産んだか |
32 | ふるさとの暗き灯に吊る秋の蚊 |
33 | ふるさとの山ふところや灯取虫 |
34 | 風の彼方直視十里の寒暮あり |
35 | 猫の髭花菜の風をゆりかごに |
36 | むかご飯握ってくれし姉逝きぬ |
37 | がんばるわなんて言うなよ草の花 |
38 | ゆく春や古りしピアノに古し椅子 |
39 | ひろびろと露曼陀羅の芭蕉かな |
40 | 腰かけて霧の晴れ間を待ちにけり |
41 | 遠近に野焼の煙立ちにけり |
42 | 蹲跼や葉蘭に僧のひとり死ぬ |
43 | 寒雷やびりりびりりと真夜の玻璃 |
44 | 海に出て木枯帰るところなし |
45 | 爐に野菊溢れしめ堀辰雄邸 |
46 | 学問のさびしさに堪へ炭をつぐ |
47 | のどけさに寝てしまひけり草の上 |
48 | 泥鰌浮いて鯰も居るというて沈む |
49 | 怒濤岩を噛む我を神かと朧の夜 |
50 | 笹の葉の声となりたる初時雨 |
2024年9月22日 00時19分更新(随時更新中)