現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2009年6月3日のデイリーキーワードランキング
1 | 菜の花がしあはせさうに黄色して |
2 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
3 | 咳の子のなぞなぞあそびきりもなや |
4 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
5 | じゃんけんで負けて螢に生れたの |
6 | この道の富士になりゆく芒かな |
7 | いくたびも雪の深さを尋ねけり |
8 | 星空へ店より林檎あふれをり |
9 | 春浅き水を渉るや鷺一つ |
10 | 流れ行く大根の葉の早さかな |
11 | こんなよい月を一人で見て寝る |
12 | 赤蜻蛉筑波に雲もなかりけり |
13 | 湾曲し火傷し爆心地のマラソン |
14 | 啄木鳥や落葉をいそぐ牧の木々 |
15 | 降る雪や明治は遠くなりにけり |
16 | 蛍みているもう魂と思わず |
17 | 夏の山国母いてわれを与太という |
18 | 外にも出よ触るるばかりに春の月 |
19 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
20 | 百代の過客しんがりに猫の子も |
21 | 病棟に仕掛けられたる濃紫陽花 |
22 | 寒雷やびりりびりりと真夜の玻璃 |
23 | 芋の露連山影を正しうす |
24 | 空は太初の青さ妻より林檎うく |
25 | 浮き腰の病者を吹くや梅雨嵐 |
26 | 菜殻火の襲へる観世音寺かな |
27 | せつせつと眼まで濡らして髪洗ふ |
28 | 寂莫と湯婆に足をそろへけり |
29 | 足のうら洗へば白くなる |
30 | 重ね着の中に女のはだかあり |
31 | 老鶯朝から気前よく鳴く生きめやも |
32 | 鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる |
33 | 入れものが無い両手で受ける |
34 | バスを待ち大路の春をうたがはず |
35 | 夏の日のわれは柱にとりまかれ |
36 | この樹登らば鬼女となるべし夕紅葉 |
37 | 日常や椿一輪が重たし |
38 | ちんぽこもおそそも湧いてあふるる湯 |
39 | 暮しの中の波音烏賊の白乾され |
40 | 鳥わたるこきこきこきと罐切れば |
41 | 道作りみなひだるしやみちをしへ |
42 | 冬ごもる子女の一間を通りけり |
43 | 梅漬けて赤き妻の手夜は愛す |
44 | 水洟や鼻の先だけ暮れ残る |
45 | 人形の素魂の棲める木下闇 |
46 | 馬も召されておぢいさんおばあさん |
47 | 算術の少年しのび泣けり夏 |
48 | 炎天の煉瓦監獄古りてゐし |
49 | 山陰や一村暮るゝ麻畠 |
50 | 六月の真夜の家裂く金の馬 |
2024年9月23日 12時47分更新(随時更新中)