現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2023年5月14日のデイリーキーワードランキング
1 | 七十路や新しき事弥生道 |
2 | さわやかにおのが濁りをぬけし鯉 |
3 | 古仏より噴き出す千手 遠くでテロ |
4 | ゆで玉子むけばかがやく花曇 |
5 | 有明の月に雲仙眠るかな |
6 | 雁なきてひとりの母を老いしむや |
7 | 春の月ありしところに梅雨の月 |
8 | 玻璃越しに春陰の夜叉覗くなり |
9 | 山陰や一村暮るゝ麻畠 |
10 | 鱚釣りや青垣なせる陸の山 |
11 | 幾百の喉とばしたる春舞台 |
12 | 十三夜乳首を紅く塗る狸 |
13 | 水入れて春田となりてかがやけり |
14 | 鬼の霍乱藪田平子は知っていた |
15 | 身の内の父を酔わせる新酒かな |
16 | 灰のように鼬のように桜騒 |
17 | どこからが人の領分遠郭公 |
18 | 耶蘇ならず青田の海を踏み来るは |
19 | 地と水と家ずたずたに捨て田枯る |
20 | 好色の父の遺せし上布かな |
21 | 老鴬や珠のごとくに一湖あり |
22 | たましひのたとへば秋のほたる哉 |
23 | 郭公や韃靼の日の没るなべに |
24 | はつなつの匙がためらいつつ沈む |
25 | 蟬しぐれ一冊抜けば傾けり |
26 | 女郎花少しはなれて男郎花 |
27 | 枕ひとつの流れの中に夜を迎える |
28 | 重なりて花にも色の濃きところ |
29 | 囀をこぼさじと抱く大樹かな |
30 | 薬草を摘みに花野の闖入者 |
31 | 青葉騒塩たっぷりと茹で玉子 |
32 | 一日もの云はず蝶の影さす |
33 | 菊咲けり陶淵明の菊咲けり |
34 | 春の野へ乗って行こうか縄電車 |
35 | 赤とんぼ一人を拾う山のバス |
36 | 花鋏鳴らし剪りとる猫柳 |
37 | 時ものを解決するや春を待つ |
38 | をさなくて蛍袋のなかに栖む |
39 | 弥陀ヶ原浄土をかけて時鳥 |
40 | 夏の海水兵ひとり紛失す |
41 | 鴨よりも暗くたゆたうよ撞球 |
42 | 秋風にすぐにあやふい人だかり |
43 | 君ひとり桜はいつも風の葬 |
44 | 火を投げし如くに雲や朴の花 |
45 | 遠郭公からまつは青噴きやまず |
46 | 早乙女の股間もみどり透きとほる |
47 | みどり差す眼の奥の果てしなく |
48 | 後二日の命を灯す蛍かな |
49 | 蝶の空七堂伽藍さかしまに |
50 | 子規に律ゴッホにテオや小鳥来る |
2024年9月21日 16時49分更新(随時更新中)