現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2023年3月26日のデイリーキーワードランキング
1 | 花散るや耳ふって馬おとなしき |
2 | 炎昼の鬼火を宥めいたりけり |
3 | 灰のように鼬のように桜騒 |
4 | 玻璃越しに春陰の夜叉覗くなり |
5 | 春立つや水の音する裁ち鋏 |
6 | はつなつの切れ味のよい雲である |
7 | 老漁夫の鰊曇に帆立貝焼く |
8 | さいかちに風生るるなし宝泉寺 |
9 | ゆさゆさと風に身を漕ぐ蟷螂かな |
10 | 初湯殿卒寿のふぐり伸ばしけり |
11 | 白木蓮そこから先が夜の服 |
12 | 鳥渡り明日はと望む山夏野 |
13 | 枯草の大孤独居士ここに居る |
14 | いぼむしり言葉尽くして疎まれし |
15 | 露の玉蟻たぢたぢとなりにけり |
16 | 春暁や人こそ知らね木々の雨 |
17 | 己が影を慕うて這へる地虫かな |
18 | レコードの無音の溝に春の闇 |
19 | てふてふうらうら天へ昇るか |
20 | 催花雨や空き家に人の出入りして |
21 | 昨日より元気な富士山や花ミモザ |
22 | 桜鯛フォッサマグナの北の岬 |
23 | 月を見てをりたる父の論すこと |
24 | 散り急ぐ花の生き方上手かな |
25 | いそがしきことのさみしきみそさざい |
26 | 三月十日方丈記は閉じてある |
27 | さくらもみぢ二夫にまみえずとは愚か |
28 | 薪は白樺厩に夏の漆闇 |
29 | あかあかとあかあかあかとまんじゆさげ |
30 | 墓のうらに廻る |
31 | 蛇いでてすぐに女人に会ひにけり |
32 | 全長のさだまりて蛇すすむなり |
33 | 寒雀母死なしむること残る |
34 | まのあたり天降りし蝶や桜草 |
35 | しづけさや真昼は仮死の松の蕊 |
36 | やはらかき身を月光の中に容れ |
37 | たんぽぽや一天玉の如くなり |
38 | 糸ほどのものにてすでに百足虫なり |
39 | かりそめの言葉灯れり蛍草 |
40 | 蝶墜ちて大音響の結氷期 |
41 | うしろからいぼたのむしと教へらる |
42 | 青空や花は咲くことのみ思ひ |
43 | 虚空虚空と白鳥の鳴き交はす |
44 | 山芽吹くけぶりのごとき残生も |
45 | 中天の巨人懸垂もう止めよ |
46 | 溝浚いして大川に至りけり |
47 | 落椿とはとつぜんに華やげる |
48 | 屈み聞く猫の言い分花翳り |
49 | しづかにも一途なるもの雪降れり |
50 | 手の薔薇に蜂来れば我王の如し |
2024年9月24日 00時09分更新(随時更新中)