現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2012年9月4日のデイリーキーワードランキング
1 | 雨音のかむさりにけり虫の宿 |
2 | 水の地球すこしはなれて春の月 |
3 | 暗黒や関東平野に火事一つ |
4 | とどまればあたりにふゆる蜻蛉かな |
5 | いなびかり北よりすれば北を見る |
6 | ゆさゆさと大枝ゆるる桜かな |
7 | 薄氷の吹かれて端の重なれる |
8 | 白葱のひかりの棒をいま刻む |
9 | 肩に来て人懐かしや赤蜻蛉 |
10 | 今生の汗が消えゆくお母さん |
11 | 父はやく死にしあと母風の盆 |
12 | 梨むくや甘き雫の刃を垂るる |
13 | それぞれの部屋にこもりて夜の長き |
14 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
15 | プラタナス夜もみどりなる夏は来ぬ |
16 | あをあをと年越す北のうしほかな |
17 | 日光の棒まっすぐに雪を待つ |
18 | 金剛の露ひとつぶや石の上 |
19 | 戦争が廊下の奥に立つてゐた |
20 | まだもののかたちに雪の積もりをり |
21 | くろがねの秋の風鈴鳴りにけり |
22 | 梨の花夕べあつまる後継者 |
23 | 春晝の指とどまれば琴も止む |
24 | 手鞠唄かなしきことをうつくしく |
25 | 大寒の陽を懐に脱皮する |
26 | 花冷のちがふ乳房に逢ひにゆく |
27 | 木瓜咲くや漱石拙を守るべく |
28 | 能すみし面の衰へ暮の秋 |
29 | 鴨群るるさみしき鴨をまた加へ |
30 | 合歓の花もとより大慈大悲たり |
31 | 気働き人知れずあり錦秋へ |
32 | 春雪や手にかざしみる吉野紙 |
33 | みづうみへこころ傾く葛の花 |
34 | 女郎花少しはなれて男郎花 |
35 | 三寒の木にひつかかる四温かな |
36 | 白露や死んでゆく日も帯締めて |
37 | 一本のすでにはげしき花吹雪 |
38 | 滝落ちて群青世界とどろけり |
39 | 跳箱の突手一瞬冬が来る |
40 | 稲刈りの昼餉銀行員が来る |
41 | 花ひらくこと知っていて雨匂う |
42 | 来賓を畚に乗せて運動会 |
43 | 遠き日の男根なぶる葉月潮 |
44 | ははそばの紅葉がくれの鬼子母神 |
45 | 桐一葉日当りながら落ちにけり |
46 | 母の日のてのひらの味塩むすび |
47 | 城ケ島濤音秋を深めゆく |
48 | 水に底あれば水澄む夏休 |
49 | いくたびも雪の深さを尋ねけり |
50 | 鳥帰る渡り大工のわが上を |
2024年9月23日 07時56分更新(随時更新中)