現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2010年12月19日のデイリーキーワードランキング
1 | 柚子風呂に聖痕のなき胸ひたす |
2 | 水枕ガバリと寒い海がある |
3 | 降る雪や明治は遠くなりにけり |
4 | 初春の旅の切符はももいろに |
5 | 月光ほろほろ風鈴に戯れ |
6 | をりとりてはらりとおもきすすきかな |
7 | 鰯雲人に告ぐべきことならず |
8 | 妻いつもわれに幼し吹雪く夜も |
9 | 妻いねて壁も柱も月の中 |
10 | 妻ありき琺瑯の冷たさいまも |
11 | 冬の水一枝の影も欺かず |
12 | 妻あるも地獄妻亡し年の暮 |
13 | 闘鶏の眼つぶれて飼はれけり |
14 | どつと笑ひしがわれには病める母ありけり |
15 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
16 | 愛憎や卓上に吹く虎落笛 |
17 | 檻の鷲寂しくなれば羽搏つかも |
18 | 初富士のかなしきまでに遠きかな |
19 | 重ね着の中に女のはだかあり |
20 | 来し方を悔い無しとして年惜しむ |
21 | 侘助のあかくゆく先明るからん |
22 | 寒雷やびりりびりりと真夜の玻璃 |
23 | ひらひらと月光降りぬ貝割菜 |
24 | 流鏑馬の名残りめでたき春の雨 |
25 | 春愁をづかづか歩く渚かな |
26 | 着膨れてなんだかめんどりの気分 |
27 | 馥郁として片陰の枇杷の花 |
28 | 手袋に閉じ込めている感情線 |
29 | 恋猫の恋する猫で押し通す |
30 | 芽起しの雨読みさしの本匂う |
31 | 鷹のつらきびしく老いて哀れなり |
32 | 金閣にほころびのひかり苔の花 |
33 | 夏草に気罐車の車輪来て止る |
34 | しぐるるや蒟蒻冷えて臍の上 |
35 | 数え日を串ざしにして救急車 |
36 | ゆで玉子むけばかがやく花曇 |
37 | 数え日や居酒屋に寄る生き残り |
38 | 玫瑰や今も沖には未来あり |
39 | 冬木の芽はだしでかけるうさぎ組 |
40 | 春惜むおんすがたこそとこしなへ |
41 | 木守柿勝残りしや破れしや |
42 | 着ぶくれて浮世の義理に出かけけり |
43 | 摩天楼より新緑がパセリほど |
44 | 来しかたや馬酔木咲く野の日のひかり |
45 | 三十年はず賜ひし賀状かな |
46 | 初場所や楷書のごとき四股を踏む |
47 | 鶏頭の十四五本もありぬべし |
48 | ゆびきりの指が落ちてる春の空 |
49 | 齢のみ自己新記録冬に入る |
50 | 新玉の年の光芒母百歳 |
2024年9月26日 22時50分更新(随時更新中)