現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2020年5月31日のデイリーキーワードランキング
1 | のどけさに寝てしまひけり草の上 |
2 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
3 | 牡丹百二百三百門一つ |
4 | 寒むや吾がかなしき妻を子にかへす |
5 | 白葱のひかりの棒をいま刻む |
6 | 菜の花がしあはせさうに黄色して |
7 | どの子にも涼しく風の吹く日かな |
8 | 咳の子のなぞなぞあそびきりもなや |
9 | 麥刈のあまたの背中閑な鳶 |
10 | 一旦は土に下ろして菊の束 |
11 | 雁啼くやひとつ机に兄いもと |
12 | ゆで玉子むけばかがやく花曇 |
13 | 外にも出よ触るるばかりに春の月 |
14 | 追儺会や女行者は土に座り |
15 | 月あれば谷底ひろし青僧侶 |
16 | 無傷な真昼ごと食べる寒卵 |
17 | 月夜茸へ体温の雨がどしゃぶり |
18 | 向日葵の空かがやけり波の群 |
19 | 虚と実の振幅釣瓶落しかな |
20 | 塚ひとつ包むがごとくつつじ燃ゆ |
21 | 追伸に加わりきたる牡丹雪 |
22 | おそるべき君等の乳房夏来る |
23 | これ着ると梟が啼くめくら縞 |
24 | 身ほとりに風湧く思ひ更衣 |
25 | 無垢の雪踏みて朝刊配られる |
26 | 怒らぬから青野でしめる友の首 |
27 | 夏の河赤き鉄鎖のはし浸る |
28 | バスを待ち大路の春をうたがはず |
29 | 秋立つや川瀬にまじる風の音 |
30 | 剥くまでの大筍の無愛想 |
31 | 少年や六十年後の春の如し |
32 | 曳光の消えて蛍は星となる |
33 | 駒ケ岳凍てて巌を落しけり |
34 | ひつぱれる糸まつすぐや甲虫 |
35 | むささびの月を飛び越す青き山 |
36 | 馬酔木咲く金堂の扉にわが触れぬ |
37 | 蛇打って夕陽にむせる峠かな |
38 | あはれ子の夜寒の床の引けばよる |
39 | 火に椿投じて杜国忌を修す |
40 | かたまつて薄き光の菫かな |
41 | 迎えあらば気軽に発たむ春の旅 |
42 | チョコレート工場へ落花ひとしきり |
43 | 椋鳥のこぼれてはまた群の中 |
44 | 妻がゐて子がゐて孤独いわし雲 |
45 | はらわたの熱きを恃み鳥渡る |
46 | しんしんと肺碧きまで海の旅 |
47 | かたつむり甲斐も信濃も雨のなか |
48 | ほとほとに毛深きものよ野遊びは |
49 | 蛇いちご魂二三箇色づきぬ |
50 | 死にがたしとて蓑虫のあつまれる |
2024年9月23日 19時04分更新(随時更新中)