現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2018年5月19日のデイリーキーワードランキング
1 | 凡そ天下に去来程の小さき墓に参りけり |
2 | せきをしてもひとり |
3 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
4 | 古池や蛙飛びこむ水の音 |
5 | どの子にも涼しく風の吹く日かな |
6 | 分け入つても分け入つても青い山 |
7 | 星空へ店より林檎あふれをり |
8 | 青葉騒塩たっぷりと茹で玉子 |
9 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
10 | 冬菊のまとふはおのがひかりのみ |
11 | 春風や闘志いだきて丘に立つ |
12 | 柞もみぢいつとき耳目そばたてり |
13 | 清明や街道の松高く立つ |
14 | 傷舐めて母は全能桃の花 |
15 | 絶えず人いこふ夏野の石一つ |
16 | 橋ふたつ越えたあたりの薄暑光 |
17 | 泣きながら責めたる母の荒野かな |
18 | てのひらの水の珠玉よ青葉騒 |
19 | 垣根よりのぞく挨拶鉄線花 |
20 | 冬蜂の死に所なく歩きけり |
21 | 一瀑は柩にいれて立てておく |
22 | あの頃もその頃も句と櫻あり |
23 | 菜の花がしあはせさうに黄色して |
24 | 春愁や脳細胞の休み好き |
25 | 働きに行く人ばかりの電車 |
26 | かの鷹に風と名づけて飼ひ殺す |
27 | 股下までくつしたをはき墓参り |
28 | 大寒の鏡影のみよぎりたり |
29 | 流氷や宗谷の門波荒れやまず |
30 | 家や村壊れ雪降り止まぬなり |
31 | 桐咲くや輓馬の想い上空に |
32 | 青梅に引力が育っていたり |
33 | 若者には若き死神花柘榴 |
34 | こほろぎやいつもの午後のいつもの椅子 |
35 | 苺ジャム男子はこれを食ふ可らず |
36 | 癌残る肺を切り裂く鵙の声 |
37 | 紅木槿百済につづく轍あと |
38 | 春巻きを揚げぬ暗黒冬を越え |
39 | 雲の峰いくつ崩れて月の山 |
40 | 限界の集落も年迎へけり |
41 | 鳥つるむオキシドールの泡立ちて |
42 | うしろ手が楽ですともう石榴たわわ |
43 | 梅の花蕊ふるわせて香り満つ |
44 | 自画像をふせたるままに新樹光 |
45 | 蛾が卵生みをり推理小説閉づ |
46 | 吹かれきし野分の蜂にさされけり |
47 | おおかみに蛍が一つ付いていた |
48 | 薔薇の園引き返さねば出口なし |
49 | 鴨渡る鍵も小さき旅カバン |
50 | 幾度も雪の深さを尋ねけり |
2025年8月29日 01時03分更新(随時更新中)