現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2020年4月15日のデイリーキーワードランキング
1 | 蒲公英のかたさや海の日も一輪 |
2 | 重ね着の中に女のはだかあり |
3 | 残雪やごうごうと吹く松の風 |
4 | 声出して咲いたか咲いた桃の花 |
5 | 水枕ガバリと寒い海がある |
6 | しんしんと肺碧きまで海の旅 |
7 | ああいへばかういう兜太そぞろ寒 |
8 | 海鼠切つて太古の水をあふれしむ |
9 | 太棹は陽の乱調子遠雪崩 |
10 | 抗うて風の容ちになる薄氷 |
11 | 青空や花は咲くことのみ思ひ |
12 | 奧白根かの世の雪をかがやかす |
13 | 蛍籠われに安心あらしめよ |
14 | ああ暗い煮詰まっているぎゅうとねぎ |
15 | 夏草の被曝に病める父郷あり |
16 | 狐振り向き別のわたしを見つめをり |
17 | ああ小春我等涎し涙して |
18 | 風邪ごゑを常臥すよりも憐れまる |
19 | みんなして春の河馬まで行きましょう |
20 | 空をゆく一かたまりの花吹雪 |
21 | 嗚呼神様オリンピックの冬の陣 |
22 | 退るとき紙のようなる盆踊り |
23 | ああ弥生ばらまかれたる焼夷弾 |
24 | 白牡丹といふといへども紅ほのか |
25 | 田遊びのあめのうずめのひろびたひ |
26 | しぐるるや蒟蒻冷えて臍の上 |
27 | 水洟や鼻の先だけ暮れ残る |
28 | 浮浪児昼寝すなんでもいいやい知らねえやい |
29 | 土古く渡来の鶴をあるかしむ |
30 | いつせいに柱の燃ゆる都かな |
31 | をさな児に添ひ寝天皇誕生日 |
32 | 葉桜の下帰り来て魚に塩 |
33 | 峡空や霧氷の梢こまやかに |
34 | 税重く財布も堅く春遠し |
35 | 海に出て木枯帰るところなし |
36 | ゆく春やいつ棲み初めし耳の蟬 |
37 | 晩年の茂吉がそこに翁草 |
38 | 嗚呼と言えば淋しい蛇が穴を出る |
39 | 中年や独語おどろく夜の秋 |
40 | あの世にも職安通ありといふ |
41 | 仕上りに水張る桶屋十二月 |
42 | ああみんなわかものなのだ天の川 |
43 | 喫泉に顔打たす人を裏切るべく |
44 | 五月雨を飲み干し橅の山太る |
45 | 地と水と家ずたずたに捨て田枯る |
46 | 拾はれぬ骨まだ熱し麦の秋 |
47 | 穴惑刃の如く若かりき |
48 | 蟋蟀が深き地中を覗き込む |
49 | 鶯の谷渡りいま地芝居果つ |
50 | 金亀子擲つ闇の深さかな |
2024年4月26日 21時30分更新(随時更新中)