現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2024年4月3日のデイリーキーワードランキング
1 | ちるさくら海あをければ海へちる |
2 | 花散るや耳ふって馬おとなしき |
3 | オデッサもクリミアもゆめ雪の原 |
4 | 順番に死ぬわけでなし春二番 |
5 | ものの種にぎればいのちひしめける |
6 | 死は春の空の渚に遊ぶべし |
7 | 夜の色に沈みゆくなり大牡丹 |
8 | 催花雨や空き家に人の出入りして |
9 | 渋柿の如きものにては候へど |
10 | 蟻よバラを登りつめても陽が遠い |
11 | 弁慶の引摺り鐘に暮近し |
12 | 鳴くならば満月になけほととぎす |
13 | 春の昼遠松風のきこえけり |
14 | 葱きざむ香のはつらつと妻若し |
15 | 雹晴れて豁然とある山河かな |
16 | 長き長き春暁の貨車なつかしき |
17 | 我が声の吹き戻さるる野分かな |
18 | かなかなや師弟の道も恋に似る |
19 | 心機一転髪染めてきし十二月 |
20 | 隠れつつ草を踏みつつ水着脱ぐ |
21 | 木の根明く胎児はなにを見てをるや |
22 | しあわせは懐一杯 サンルーム |
23 | 白梅の万蕾にさすみどりかな |
24 | やつぱり一人がよろしい雑草 |
25 | 春雨の衣桁に重し恋衣 |
26 | 地の春に水の絶景はじまりぬ |
27 | 千年杉の千年前の夏の雨 |
28 | 長き夜や眠らぬ街のノッポビル |
29 | 古希の日の初湯はなぜか面映ゆい |
30 | 白鳥百羽津軽の空を明るうす |
31 | 真ごころを尽くし深遠蓑案山子 |
32 | 大学生おほかた貧し雁帰る |
33 | しろしろと畠の中の梅一本 |
34 | 意志ひさしツァラトゥストラと冬木立 |
35 | まっ白いセーターを着て逢いにゆく |
36 | 大落暉今に点火の枯すすき |
37 | なあ友よこの世だつて存外寒い |
38 | 信じ合ふかたちで絡む釣忍 |
39 | 漬物桶に塩ふれと母は産んだか |
40 | 寝て起て又のむ酒や花心 |
41 | 新緑へ押し行く母の車椅子 |
42 | さみだれのあまだればかり浮御堂 |
43 | 覗く子にスクラムを解く蝌蚪の国 |
44 | しんしんしん雪降る夜の薬指 |
45 | 友と語れば海峡やがて月かかぐ |
46 | 中空にとどまる凧も夕陽浴ぶ |
47 | 雪月花わけても花のえにしこそ |
48 | ゆびきりの指が落ちてる春の空 |
49 | 白梅のあと紅梅の深空あり |
50 | 夏の海水兵ひとり紛失す |
2024年4月30日 04時59分更新(随時更新中)