現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2023年6月4日のデイリーキーワードランキング
1 | 七十路や新しき事弥生道 |
2 | どこからが人の領分遠郭公 |
3 | 遠郭公からまつは青噴きやまず |
4 | 来しかたや馬酔木咲く野の日のひかり |
5 | 我が声の吹き戻さるる野分かな |
6 | 十三夜乳首を紅く塗る狸 |
7 | かたつむり日月遠くねむるなり |
8 | 重ね着の中に女のはだかあり |
9 | 頬杖は伝染します春の蝉 |
10 | 原爆許すまじ蟹かつかつと瓦礫あゆむ |
11 | みどり差す眼の奥の果てしなく |
12 | 硯洗ふ墨あをあをと流れけり |
13 | 乳与う胸に星雲地に凍河 |
14 | うごかざる一点がわれ青嵐 |
15 | 鉛筆の遺書ならば忘れ易からむ |
16 | 白梅の万蕾にさすみどりかな |
17 | プールより生まれしごとく上がりけり |
18 | 吹く風やひとりじゃないの星今宵 |
19 | あはれこの瓦礫の都 冬の虹 |
20 | 梨咲くと葛飾の野はとの曇り |
21 | 朴散りし後妻が咲く天上華 |
22 | 長き夜の苦しみを解き給ひしや |
23 | 栗咲く香にまみれて寡婦の寝ねがたし |
24 | 漂へるもののかたちや夜光虫 |
25 | 降る雪や明治は遠くなりにけり |
26 | 秋風や水に落ちたる空のいろ |
27 | ふるさとの沖にみえたる畠かな |
28 | ぎらぎらの朝日子照らす自然かな |
29 | ひとへ反る有刺鉄線雲の峰 |
30 | 蟇誰かものいへ声かぎり |
31 | 田に水が入り千枚の水鏡 |
32 | 馬子唄の聞こえそうなる雪解山 |
33 | 見てをりぬいのちしづかに寒牡丹 |
34 | 春雨や傘さして見る絵草子屋 |
35 | ろりろりと印度の少女雲を噛む |
36 | 赤蜻蛉筑波に雲もなかりけり |
37 | さみだれのあまだればかり浮御堂 |
38 | 赤とんぼじっとしたまま明日どうする |
39 | 土間口に夕枯野見ゆ桃色に |
40 | 恋煩いだろうか血を吐き胸が痛む |
41 | 大空に唸れる虻を探しけり |
42 | 独活捥いでくくんと倒れ河童の子 |
43 | 茎右往左往菓子器のさくらんぼ |
44 | 滝一条神樹に宿る力瘤 |
45 | 時雨光生きて湧きつぐ藍の華 |
46 | 大寺を包みてわめく木の芽かな |
47 | 雀子や走りなれたる鬼瓦 |
48 | 秋つばめ包のひとつに赤ん坊 |
49 | 蟹の体位ひらいた傘に時流る |
50 | 蔓踏んで一山の露動きけり |
2024年9月21日 20時45分更新(随時更新中)