現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2008年12月6日のデイリーキーワードランキング
1 | 夜空より大きな灰や年の市 |
2 | 颱風や守宮は常の壁を守り |
3 | 彼の世は親し風鈴がひとつ鳴り |
4 | ナプキンの角に日あたり牡蠣料理 |
5 | 春たのしなせば片づく用ばかり |
6 | ああいへばかういう兜太そぞろ寒 |
7 | コスモスなどやさしく吹けど死ねないよ |
8 | 弱音吐かなくて何吐く雲の峰 |
9 | 老鶯朝から気前よく鳴く生きめやも |
10 | お涅槃のくすぐりっこの少女たち |
11 | 我声の風になりけり茸狩 |
12 | 終戦の夜汽車愛と死立ちて読む |
13 | 菜の花の沖へ羽ねもつ馬であり |
14 | 仰ぐ空別離定かに冬の虹 |
15 | いくたびも雪の深さを尋ねけり |
16 | 遊女屋の使はぬ部屋の秋の暮 |
17 | 遠山に日の当りたる枯野かな |
18 | 夏の山国母いてわれを与太という |
19 | 畦焼に多摩の横山暮れ去んぬ |
20 | 浴衣着て少女の乳房高からず |
21 | 鶏しめる男に雪が殺到す |
22 | 映画の使者にまた葬送の楽おなじ |
23 | 蝉丸忌半日鈍く京にをり |
24 | 海に出て木枯帰るところなし |
25 | 啄木鳥や落葉をいそぐ牧の木々 |
26 | 灰燼の芯より翔ちてゆりかもめ |
27 | 麦を踏む子の悲しみを父は知らず |
28 | 梅雨の妻いまにして女の一生読む |
29 | 青蘆に夕波かくれゆきにけり |
30 | 泳ぎより歩行に移るその境 |
31 | 生き難き刻午後にありきりぎりす |
32 | せりせりと薄氷杖のなすままに |
33 | つきぬけて天上の紺曼珠沙華 |
34 | 流れたる花屋の水の氷りけり |
35 | 麦踏みのまたはるかなるものめざす |
36 | 蒼みつつしづくする雪妻還る |
37 | 蹼の吾が手に育つ風邪心地 |
38 | 良妻にあらまほしけれ大くさめ |
39 | 朴散華即ちしれぬ行方かな |
40 | パンツ脱ぐ遠き少年泳ぐのか |
41 | 春や昔十五万石の城下哉 |
42 | 山陰や一村暮るゝ麻畠 |
43 | 六月の真夜の家裂く金の馬 |
44 | 遠足の女教師の手に触れたがる |
45 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
46 | 声なりしやと炎天を顧みる |
47 | よく眠る夢の枯野が青むまで |
48 | 一木のうしろ百木夏の暮 |
49 | 熱砂走るひびき少女の重さだけ |
50 | 光ぎっしり蝶老ゆることありや |
2024年4月26日 17時56分更新(随時更新中)