現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2024年5月25日のデイリーキーワードランキング
1 | 向日葵の空かがやけり波の群 |
2 | 行く秋の鐘つき料を取りに来る |
3 | 夏未明音のそくばく遠からぬ |
4 | 菜の花やほのかな風を頬に享く |
5 | 一生の楽しきころのソーダ水 |
6 | 来ることの嬉しき燕きたりけり |
7 | 漬物桶に塩ふれと母は産んだか |
8 | 野を焼いて帰れば燈火母やさし |
9 | ピーマン切って中を明るくしてあげた |
10 | をさなごのひとさしゆびにかかる虹 |
11 | 亡母の杖愛しみ母の日の暮れる |
12 | 吹雪かれて見知らぬ人の後に蹤く |
13 | 砕けたる柱状節理落葉道 |
14 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
15 | ぶらんこをそつと降りゆく身ごもるため |
16 | 耳打ちを面白がって 赤とんぼ |
17 | がんばるわなんて言うなよ草の花 |
18 | 曲りたる時間の外へ蝸牛 |
19 | 田に水が入り千枚の水鏡 |
20 | 雀子や走りなれたる鬼瓦 |
21 | サーファーを空におきたる土用波 |
22 | 海くれて鴨のこゑほのかに白し |
23 | 枯山へわが大声の行ったきり |
24 | 早苗饗の家高々と農衣干す |
25 | 蛇を知らぬ天才といて風の中 |
26 | やつぱり一人はさみしい枯草 |
27 | 夕牡丹これよりの知己信ずべし |
28 | まさびしき海峡ひとつ秋を来て |
29 | 海彦とふた夜寝ねたり花でいご |
30 | 枯れ急ぐものの韻きの中に佇つ |
31 | 芋の露連山影を正しうす |
32 | ナナカマドそこは日暮の行き止まり |
33 | 一村の日ごと濃くなる青田風 |
34 | そのかみの繪踏の邑をのぼりけり |
35 | 切岸を真葛ぞ被う流離なる |
36 | 障子あけて置く海も暮れきる |
37 | あざやかに昃るを秋の喪としたり |
38 | 海に出て木枯帰るところなし |
39 | 桜桃忌玉川のみず潺潺と |
40 | 廃墟という空き地に出ればみな和らぐ |
41 | 女教師の眉間の傷も夏めけり |
42 | とらへたる柳絮を風に戻しけり |
43 | 茄子の花日暮ゆつくり使ふ箸 |
44 | 兄以上恋人未満掻氷 |
45 | 父を嗅ぐ書斎に犀を幻想し |
46 | へうへうとして水を味はふ |
47 | 非常ベル短く試す秋の昏れ |
48 | 冬霧の流れる街に住み古りぬ |
49 | 今年こそ恐れず怯まず捉われず |
50 | 一の橋二の橋ほたるふぶきけり |
2024年6月17日 20時47分更新(随時更新中)