現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2021年5月4日のデイリーキーワードランキング
1 | 空をゆく一かたまりの花吹雪 |
2 | 己が影を慕うて這へる地虫かな |
3 | 神経の無い歯が騒ぐ四月馬鹿 |
4 | 白露や死んでゆく日も帯締めて |
5 | 囀をこぼさじと抱く大樹かな |
6 | 冬菊のまとふはおのがひかりのみ |
7 | あてどなく急げる蝶に似たらずや |
8 | 海に出て木枯帰るところなし |
9 | 郭公や道はつらぬく野と雲を |
10 | 八頭いづこより刃を入るるとも |
11 | 薔薇園の鉄柵に手をふれてゆく |
12 | 誰か来て鏡割りゆく八十八夜 |
13 | わが末子立つ冬麗のギリシアの市場 |
14 | 指揮棒を振り春風となっている |
15 | ダイヤモンドダスト見詰めて目の熱き |
16 | 永き日の鐘と撞木の間かな |
17 | 大空に又わき出でし小鳥かな |
18 | 泉の底に一本の匙夏了る |
19 | 蛍烏賊その目力をいただきぬ |
20 | 秋風の漣として届きけり |
21 | 十薬の蕊高くわが荒野なり |
22 | 牡丹生けてうすき蒲団に臥たりけり |
23 | あれこれと言ひぶん多し小米花 |
24 | まぼろしの大鳥となり春の山 |
25 | 花杏受胎告知の翅音びび |
26 | あなうらのひややけき日の夜の野分 |
27 | からまつの新緑想う恋のごと |
28 | 矢を放つ残身凜と夏来る |
29 | かげろえる川面に悩みを捨てようか |
30 | いつよりか秋の歩幅になりにけり |
31 | 人も旅人われも旅人春惜しむ |
32 | 秋晴れが鏡のなかにしか見えぬ |
33 | 馬酔木より低き門なり浄瑠璃寺 |
34 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
35 | ネロリの香残して席を立ちゆけり |
36 | ダーツ命中結論出ずに寒明けた |
37 | 胎内にジャズ秘めアロエ咲く藁家 |
38 | ヴィバルディの音を捉へてゐて野分 |
39 | 奧白根かの世の雪をかがやかす |
40 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
41 | 遠嶺より日あたつてくる鴨の水 |
42 | 母遠し映画の中に雪がふる |
43 | 喜寿傘寿まだまだ若き竹の春 |
44 | ぼうたんの百のゆるるは湯のやうに |
45 | 嫉妬もし形にすれば薔薇の棘 |
46 | 執拗に紙折つてをりおぼろ月 |
47 | 茜さす真つ新なビル鳥帰る |
48 | 金亀子擲つ闇の深さかな |
49 | しんしんと雪降る空に鳶の笛 |
50 | 口あけし羅漢のひとり木の実落つ |
2024年4月25日 17時38分更新(随時更新中)