現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2008年12月7日のデイリーキーワードランキング
1 | 利休忌の白紙にちかき置手紙 |
2 | お涅槃のくすぐりっこの少女たち |
3 | 抱き上げて冬日のにほふ子供かな |
4 | しんしんと肺碧きまで海の旅 |
5 | ぜんまいののの字ばかりの寂光土 |
6 | 来しかたや馬酔木咲く野の日のひかり |
7 | 小雪降るむかしよこはまふらんねる |
8 | 子を殴ちしながき一瞬天の蝉 |
9 | 縄とびの寒暮傷みし馬車通る/ |
10 | 寒雷やびりりびりりと真夜の玻璃 |
11 | そもそものはじめは紺の絣かな |
12 | 天地の息合ひて激し雪降らす |
13 | アイスホッケー眉間の傷を勲章に |
14 | 除夜の湯に肌触れあへり生くるべし |
15 | あざけりを浴びるごと昼冴返る |
16 | 父はやく死にしあと母風の盆 |
17 | 蛇と赤子の歩く天気かな |
18 | 蜩といふ名の裏山をいつも持つ |
19 | 姉の身に地割れ及びて水仙花 |
20 | 家毎に地球の人や天の川/ |
21 | ピストルがプールの硬き面にひびき |
22 | 海に出て木枯帰るところなし |
23 | 元日の開くと灯る冷蔵庫 |
24 | まなざしの雑木紅葉に入りびたる |
25 | 鉛筆の遺書ならば忘れ易からむ |
26 | 燈籠のわかれては寄る消えつつも |
27 | 遊船の月ふりかはるみよしかな |
28 | 朝焼の雲海尾根を溢れ落つ |
29 | 元日やしあわせ時計に合せおく |
30 | 水温むうしろに人のゐるごとし |
31 | 栃木にいろいろ雨のたましいもいたり |
32 | 母死ぬと誰かれとなく飴の匂い |
33 | なかんづく珠なす肝や鮟鱇鍋 |
34 | 遠い炎が児え曇天の花ざかり |
35 | 野苺や噛めばみだらに舌動く |
36 | 元日の日暮れ鳥湧く自動車学校 |
37 | 元日の掌に鉄管の水ひびく |
38 | サイネリア待つといふこときらきらす |
39 | 元日の日があたりをり土不踏 |
40 | 寒波急日本は細くなりしまま |
41 | ゆさゆさと大枝ゆるる桜かな |
42 | 志布志の家百舌と女が走っていた |
43 | 夏の山国母いてわれを与太という |
44 | 遊行とおもい麦畠通りけり |
45 | 山陰や一村暮るゝ麻畠 |
46 | 田に水が入り千枚の水鏡 |
47 | 水仙に元日重く来てゐたる |
48 | 黒部の沢真つ直ぐに墜ちてゆくこおろぎ |
49 | 元日の樹々あをあをと暮れにけり |
50 | ぼうたんの百のゆるるは湯のやうに |
2024年9月24日 12時13分更新(随時更新中)