現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2023年1月31日のデイリーキーワードランキング
1 | 蝌蚪に打つ小石天変地異となる |
2 | 春の浜大いなる輪が画いてある |
3 | 道のべに阿波の遍路の墓あはれ |
4 | 侘助の透ける白さやいとほしく |
5 | うすうすとしかもさだかに天の川 |
6 | しんしんと肺碧きまで海の旅 |
7 | 木の葉ふりやまずいそぐないそぐなよ |
8 | ものの種にぎればいのちひしめける |
9 | 一日もの云はず蝶の影さす |
10 | 父祖の喜怒三角四角秋棚田 |
11 | 短日の梢微塵にくれにけり |
12 | 初硯生きてゐて佳し紙白し |
13 | 鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる |
14 | 流れたる花屋の水の氷りけり |
15 | 雪の峰しづかに春ののぼりゆく |
16 | 山国の虚空日わたる冬至かな |
17 | 早春の飛鳥陽石蒼古たり |
18 | 戦争が廊下の奥に立つてゐた |
19 | 等圧線混みし天気図寒卵 |
20 | なるやうになると裏山眠りけり |
21 | 葉桜や人に知られぬ昼あそび |
22 | 雪渡りせむとて生まれ出でたるに |
23 | 桜の根百尋にして母と遇はむ |
24 | 未来より滝を吹き割る風来たる |
25 | 背泳ぎの空のだんだんおそろしく |
26 | 花散るや耳ふって馬おとなしき |
27 | 雪深し捨て身に生きて牛歩かな |
28 | 秋つばめ包のひとつに赤ん坊 |
29 | そぞろ寒戻りし漁師汐木焚く |
30 | おおかみに蛍が一つ付いていた |
31 | わが家に燕の巣無く孫もなし |
32 | 初湯殿卒寿のふぐり伸ばしけり |
33 | 蛇の衣入れたる財布ふくらみぬ |
34 | 絶えず人いこふ夏野の石一つ |
35 | 生きかはり死にかはりして打つ田かな |
36 | 竹の葉騒は冴ゆる眼鏡に數知れず |
37 | 雲の峰いくつ崩れて月の山 |
38 | そちこちの狐火偽造かもしれぬ |
39 | み仏に美しきかな冬の塵 |
40 | 雀らも海かけて飛べ吹流し |
41 | 何もせぬことが養生冬木の芽 |
42 | 元日や手を洗ひをる夕ごころ |
43 | この道しかない春の雪ふる |
44 | 冬満月黒曜石を軋ませる |
45 | 鳥羽殿へ五六騎いそぐ野分哉 |
46 | ぬるるもの冬田に無かり雨きたる |
47 | しんしんと雪降る空に鳶の笛 |
48 | これ以上やさしく吹けぬしやぼん玉 |
49 | 六月の女すわれる荒筵 |
50 | 彳亍のままの孑孑子規の庵 |
2025年8月28日 01時52分更新(随時更新中)