現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2019年11月17日のデイリーキーワードランキング
1 | ここまでと踵返せり大花野 |
2 | うつくしきあぎととあへり能登時雨 |
3 | 来しかたや馬酔木咲く野の日のひかり |
4 | ひつぱれる糸まつすぐや甲虫 |
5 | 玉の如き小春日和を授かりし |
6 | 雲の峰いくつ崩れて月の山 |
7 | 咳の子のなぞなぞあそびきりもなや |
8 | 布団干す父母に山の気満たすため |
9 | 鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる |
10 | 戦争が廊下の奥に立つてゐた |
11 | 蒲公英のかたさや海の日も一輪 |
12 | 菫程な小さき人に生れたし |
13 | 秋立つや川瀬にまじる風の音 |
14 | うごかざる一点がわれ青嵐 |
15 | 滝落ちて群青世界とどろけり |
16 | もみづるや日暮の昏さとも違ふ |
17 | 秋空を二つに断てり椎大樹 |
18 | 十二月八日の霜の屋根幾万 |
19 | いくたびも雪の深さを尋ねけり |
20 | 嗚呼神様オリンピックの冬の陣 |
21 | 立山のかぶさる町や水を打つ |
22 | 兄以上恋人未満掻氷 |
23 | 教会の壁一面の蔦紅葉 |
24 | ぼうたんの百のゆるるは湯のやうに |
25 | 花吹雪日を透き虚空舞ひにけり |
26 | ♭で始まるピアノ冬立ちぬ |
27 | かたまつて薄き光の菫かな |
28 | 湯上りや熟柿一つを吸ひて足る |
29 | 生きてあれ冬の北斗の柄の下に |
30 | 蟻台上に飢ゑて月高し |
31 | 柚子風呂に石仏のごと沈みおり |
32 | 秋は豆腐を握りつぶすことに反対してはならぬ |
33 | 月明の一痕としてわが歩む |
34 | 仮の世を流れ解散秋あかね |
35 | 性格が八百屋お七でシクラメン |
36 | をりとりてはらりとおもきすすきかな |
37 | つきぬけて天上の紺曼珠沙華 |
38 | 分け入つても分け入つても青い山 |
39 | 税重く財布も堅く春遠し |
40 | あきつ舞ふ 野は一面の無重力 |
41 | 乱心の王となりたる大櫻 |
42 | 湯上がりのごと雲間の冬満月 |
43 | とある樹に卵がかへりゐるおぼろ |
44 | 嗚呼と言えば淋しい蛇が穴を出る |
45 | しらぬまにつもりし雪のふかさかな |
46 | 山彦の昏れてかそけき秋螢 |
47 | ほととぎすあすはあの山こえて行かう |
48 | 父といふ世に淡きもの桜満つ |
49 | 鶴舞ふや日は金色の雲を得て |
50 | ものの種にぎればいのちひしめける |
2024年9月26日 13時28分更新(随時更新中)