現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2023年6月15日のデイリーキーワードランキング
1 | 七十路や新しき事弥生道 |
2 | 曲りたる時間の外へ蝸牛 |
3 | 秋つばめ包のひとつに赤ん坊 |
4 | バスを待ち大路の春をうたがはず |
5 | 囀をこぼさじと抱く大樹かな |
6 | 十三夜乳首を紅く塗る狸 |
7 | 菜の花がしあはせさうに黄色して |
8 | 星空へ店より林檎あふれをり |
9 | くろがねの秋の風鈴鳴りにけり |
10 | 小春日や石を噛み居る赤蜻蛉 |
11 | 水鳥は翔つもの人は想ふもの |
12 | こときれてなほ邯鄲のうすみどり |
13 | 梅雨最中わが存念のけぶりをり |
14 | 鶏頭を抜けばくるもの風と雪 |
15 | 谺して山ほととぎすほしいまゝ |
16 | 草負うて男もどりぬ星祭 |
17 | 方丈の大庇より春の蝶 |
18 | チチポポと鼓打たうよ花月夜 |
19 | 大頭の黒蟻西行の野糞 |
20 | 一雷後の湿り香革命親しきごと |
21 | 飽きもせず生きているなり心太 |
22 | またもとのおのれにもどり夕焼中 |
23 | どの子にも涼しく風の吹く日かな |
24 | 金剛の露ひとつぶや石の上 |
25 | 暗がりを探してをりぬ熱帯魚 |
26 | 千の手の一つを真似る月明かり |
27 | 遠郭公からまつは青噴きやまず |
28 | 一輪の花となりたる揚花火 |
29 | 産むというおそろしきこと青山河 |
30 | 螢獲て少年の指みどりなり |
31 | 一枚の餅のごとくに雪残る |
32 | ものの種にぎればいのちひしめける |
33 | バス停に人待ち顔の猫の妻 |
34 | 悉く全集にあり衣被 |
35 | 戦争が廊下の奥に立つてゐた |
36 | 咳き込めば我火の玉のごとくなり |
37 | わがいのち菊にむかひてしづかなる |
38 | アテルイのづぶりと沈むやませかな |
39 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
40 | 雹晴れて豁然とある山河かな |
41 | 蝌蚪に打つ小石天変地異となる |
42 | 天の川わたるお多福豆一列 |
43 | 万骨の一片として夏瘦せて |
44 | うごかざる一点がわれ青嵐 |
45 | 舟底を擦る川の砂夏の果 |
46 | 花散るや耳ふって馬おとなしき |
47 | ちるさくら海あをければ海へちる |
48 | 浦上は愛渇くごと地の旱 |
49 | 大なまづ蓮の葉風に揺れてをり |
50 | 山鳩よみればまはりに雪がふる |
2024年9月27日 02時46分更新(随時更新中)