現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2022年8月25日のデイリーキーワードランキング
1 | おそるべき君等の乳房夏来る |
2 | 囀をこぼさじと抱く大樹かな |
3 | 露人ワシコフ叫びて石榴打ち落す |
4 | 雪の原犬沈没し躍り出づ |
5 | がんばるわなんて言うなよ草の花 |
6 | 入れものが無い両手で受ける |
7 | 船の名の月に読まるる港かな |
8 | 背泳ぎの空のだんだんおそろしく |
9 | ちるさくら海あをければ海へちる |
10 | 青蛙時には空を踏み外す |
11 | 去りがてに白魔となりて寒明くる |
12 | 葭切のをちの鋭声や朝ぐもり |
13 | おおかみに蛍が一つ付いていた |
14 | 窓あけた笑ひ顔だ |
15 | 落蝉にまだ飛ぶ命残りをり |
16 | つまずきもあり晩学の夜長かな |
17 | 迀闊にも死ぬまで長女ゆすらうめ |
18 | 海へ去る水はるかなり金魚玉 |
19 | 大佛の背山くすぐる春の飛機 |
20 | 蛙の目越えて漣又さざなみ |
21 | 中天に雁生きものの声を出す |
22 | 我庭の良夜の薄湧く如し |
23 | いわし雲おおいなる瀬をさかのぼる |
24 | 地図にない羆の谷のま暗がり |
25 | 鴨渡る鍵も小さき旅カバン |
26 | 門とぢて良夜の石と我は居り |
27 | 行水の女にほれる烏かな |
28 | 蟻地獄ひた待つことの尊とかり |
29 | 物蔭に砂山の如桜あり |
30 | 鍬打つて涼しき土となりにけり |
31 | 冬滝のきけば相つぐこだまかな |
32 | 泥鰌浮いて鯰も居るというて沈む |
33 | のちの世の杖衝坂の無月かな |
34 | アフリカの虹の宴や滝の露 |
35 | 淋しさに二通りあり秋の暮 |
36 | 四世代揃いぶみせるおらが春 |
37 | 愚痴ばなし矛先かわすぬくめ酒 |
38 | 幾年や嬰の祝着花桃のごと |
39 | 初ひばり胸の奥處といふ言葉 |
40 | 軒先の小さき宇宙や金魚玉 |
41 | 春晝の指とどまれば琴も止む |
42 | 人生の終章歩む花の道 |
43 | 己が影を慕うて這へる地虫かな |
44 | 八月や六日九日十五日 |
45 | 葭切や湖水は湖を抜け出せず |
46 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
47 | ばらばらにかたまっている老いの秋 |
48 | 言い敗けて米搗虫と遊びおり |
49 | 肉体は死してびつしり書庫に夏 |
50 | 遺言書に捺印強く山椒の芽 |
2024年9月21日 04時24分更新(随時更新中)