現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2010年7月31日のデイリーキーワードランキング
1 | にぎりしめにぎりしめし掌に何もなき |
2 | 夏の野に手足はげしく流されぬ |
3 | 臀で押す革張りのドア墓地満員 |
4 | 鶏たちにカンナは見えぬかもしれぬ |
5 | 大花火天を感じてのちこぼれ |
6 | そもそものはじめは紺の絣かな |
7 | 涼風くぐる高さ制限2・2 |
8 | 我も亦ラッシュアワーのうたかたか |
9 | 生の終り見えざる七月杉が立つ |
10 | 朝焼の雲海尾根を溢れ落つ |
11 | 河ほとり荒涼と飢ゆ日のながれ |
12 | 毎日は静かに澱む金魚玉 |
13 | 花束に埋れ罪障なきに似る |
14 | 海の蝶最後は波に止まりけり |
15 | 不敢取借金返済の顔ガラスへ写す |
16 | 門に出でて苗代寒とひとりごち |
17 | ランチ待つ列に大きな扇風機 |
18 | 万緑の能登の肋を横断す |
19 | 桐一葉 あまり深くは考えず |
20 | 一月の水の流れに肉を置く |
21 | 山動きだしアカシアの花万朶 |
22 | 行水の女にほれる烏かな |
23 | 肉体は死してびつしり書庫に夏 |
24 | 妻老いて母の如しやとろろ汁 |
25 | 虫螻蛄と侮られつつ生を享く |
26 | 啞*蝉の黙のかさなる蝉時雨 |
27 | 毎年よ彼岸の入りに寒いのは |
28 | 春や昔十五万石の城下哉 |
29 | 暗室より水の音する母の情事 |
30 | 露人ワシコフ叫びて石榴打ち落す |
31 | 南縁の焦げんばかりの菊日和 |
32 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
33 | 冬野よりあさっての火を持ち帰る |
34 | 螇蚸跳ぶ総身緑も辛からむ |
35 | かくれんぼ三つかぞえて冬となる |
36 | 水澄みて四方に関ある甲斐の国 |
37 | 柿青き山の町水湧きはしる |
38 | 虫時雨寧楽の都はがらんだう |
39 | 星屑や鬱然として夜の新樹 |
40 | 桜樹下こんばん提灯ふつと消ゆ |
41 | 父はやく死にしあと母風の盆 |
42 | 雨の中雲雀ぶるぶる昇天す |
43 | 母恋し鍛冶屋に赤き鉄仮面 |
44 | 滞る血のかなしさを硝子に頒つ |
45 | 電柱に絡む魔女です蔦紅葉 |
46 | 薪能夜叉になるまで足鳴らす |
47 | 暗く暑く大群集と花火待つ |
48 | ひととせはかりそめならず藍浴衣 |
49 | 立秋は提灯でくるものならむ |
50 | あはれ子の夜寒の床の引けばよる |
2024年9月26日 03時47分更新(随時更新中)